老化や病気に打ち克つ抗酸化作用って?
活性酸素に侵されない生活習慣を
「抗酸化作用」や「活性酸素」という言葉。
その意味について、ここで少し確認しておきたいと思います。
抗酸化作用を一言でいえば、「活性酸素に対抗する働き」です。
「活性酸素」とは体内に取り込まれた酸素のうち、物質を酸化させる力が強くなった(活性化された)酸素のこと。
酸化は金属の酸化と同じく、まさに体がサビついてしまうようなものです。
人には本来、活性酸素が体内で増えすぎないよう防御する機能が備わっています。
しかし、紫外線や大気汚染、喫煙、ストレスなどに晒され続けると、防御機能が弱まって活性酸素が過剰に生み出されるようになり、体に害が現れ始めます。
様々な組織や器官の老化、やがてはがんや生活習慣病など、命に関わる病を引き起こしかねません。
活性酸素から身を守るためにはまず、抗酸化作用のある食品をとることです。
ビタミンA・C・のほか、ポリフェノールやカロテノイドなどの「ファイトケミカル」を含む食べ物には、優れた抗酸化作用が認められています。
そして、体の内側から活性酸素への防御力を高めておくことも有効です。
かといって、難しく考える必要はありません。
適度な運動にバランスのよい食事、たっぷりの睡眠など、ストレスの少ない生活を心がければよいのです。
抗酸化力とは
がんや生活習慣病、老化などの原因となる活性酸素に対抗する働きのことを抗酸化力といいます。
活性酸素は絶えず体の中でつくられているので、抗酸化力を高める必要があります。
◎引き起こす病気
がん
糖尿病
肺炎
など
活性酸素が増える原因
紫外線
ストレス
タバコ
アルコール
脂肪
「栄養素の話 より」
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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?
それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。
LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。
ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。
それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。
この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。
ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。
心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。
この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。
それはビタミンBです。
ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。
ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。
体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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