<第4章>飲み会前に食べておくべきもの
《肝臓を守る食材をチョイス》
胃や腸に何も入っていない状態でお酒を飲むと、体内にアルコールが急激に吸収されて、血中アルコール濃度が急上昇します。
肝臓がアルコールをを処理しきれず二日酔いの原因になるほか、胃が荒れることもあります。
これを避けるにはお酒を飲む前に、たんぱく質、食物繊維、油脂類を多く含むものを食べておきましょう。
消化が遅く胃や腸に長くとどまるものがおすすめです。
たんぱく質の中では、アルコールの分解を助ける善玉物質が含まれた乳製品、ヨーグルト飲料や牛乳、チーズなどがよいでしょう。
コンビニで売っているからあげや焼き鳥もたんぱく質と油脂の組み合わせなので優秀です。
食物繊維としては、野菜、海藻、きのこ類が挙げられます。
キャベツに含まれるビタミンUがアルコール分解酵素に関与しているという研究結果もあるので、キャベツを食べておくのもおすすめです。
また、食物繊維が豊富で、肝機能を向上させるなど健康効果がすこぶる高い高カカオチョコレート(カカオ70%以上)をひとかけ食べておくのもよいでしょう。
胃壁を守る働きもある油脂類では、オリーブオイルに含まれているオレイン酸が小腸で吸収されにくく、小腸でのアルコール吸収を緩やかにする効果が期待できます。
お酒を飲む前にスプーン1杯のオリーブオイルを飲むというのも手です。
飲む前に食べておきたい3つのおすすめ食材
お酒を飲む際に最も注意したいのは空腹で飲むことです。
飲む前に必ず何かを食べておきましょう。
中でも胃に長く滞留してくれる食材だとアルコールの負担を軽減することができます。
◆乳製品
乳製品はコンビニなどでも手軽に入手でき、アルコールの分解を助ける善玉物質が含まれます。
消化が遅いので長い時間胃や腸にとどまり、アルコールの吸収を遅らせる効果も。
・牛乳
・チーズ
・ヨーグルト
◆食物繊維
食物繊維は野菜やきのこ、海藻などに多く含まれます。
キャベツにはアルコールの分解を活性化するビタミンUが多く、トマトには血中のアルコール濃度を下げる働きがあります。
・トマト
・キャベツ
・しいたけ
◆油脂類(脂質)
油脂類自体は肝臓に悪影響を与える心配はありません。
アルコールの吸収を遅くする働きがあり、胃壁を守る効果が期待できます。
からあげや焼き鳥ならたんぱく質もとれます。
・バター
・あげもの
・オリーブオイル
「内臓脂肪の話 より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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