<第2章>ラベンダーの香りは睡眠時の強い味方
《香りや日中の運動で質のよい睡眠を》
質のよいリラクゼーション睡眠を得る方法はほかにもいくつかあります。
一つ目は運動。
運動には自律神経を整える作用がありますが、睡眠のリズムを整えるホルモン「メラトニン」の原料となる「セロトニン」という神経伝達物質を合成する働きもあります。
セロトニンは太陽の光を浴び適度な運動をすることによって合成が促されるため、日中はウォーキングなどで積極的に体を動かしましょう。
二つ目は不安を解消すること。
すべての不安を取り除くことは無理でも、せめて翌朝バタバタしなくて済むよう夜のうちにできる準備は済ませておきましょう。
着ていく服を選んだり、持ち物を準備したりしておくだけでも不安をぐっと減らすことができ、深い眠りにつながるのです。
そして三つ目が、「香り」によるリラクゼーション。
中でも高いリラックス効果が期待できるのがラベンダーの香りです。
夜、食事と入浴を済ませた後のリラックスタイムにラベンダーティーを飲んだり、ラベンダーの精油でアロマテラピーを楽しんだりして香りに癒されましょう。
寝るとき枕元にラベンダーの精油を一滴垂らしたハンカチを置くだけでも効果的です。
ほかにもカモミールやクラリセージ、サンダルウッドなど、リラックス作用のある香りをお好みで。
香りの力を借りて、心地よく眠れる環境を整えましょう。
さらに質のよい睡眠をとる3つのコツ
1 昼間に15~30分歩く
入眠の際には「メラトニン」というホルモンが必要。
このメラトニンをつくるには「セロトニン」という神経伝達物質が必要です。
セロトニンは適度な運動や太陽の光によって分泌が促されるので、朝の散歩や徒歩を多く取り入れた朝の通勤などで「セロトニン」を体内に溜めておきましょう。
2 不安要素を減らしておく
布団に入ってから、頭の中が心配事だらけになって交感神経を高めてしまい、不眠の原因になることがあります。
これはあらかじめ取り除いておくのが賢い方法。
例えば明日の洋服を決めておく、早起きしなければならない場合は必ず起きられるように目覚まし時計を複数セットしておくなど安心材料をそろえる準備に力を入れましょう。
3 睡眠時の環境を整える
常日頃から自分がリラックスできる方法を知っておき、環境を整えることが大切。
「自律神経の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
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