<第4章>次のことを考えすぎると不安定になる
<第4章>次のことを考えすぎると不安定になる
《今やるべきことを一つずつ》
やるべきことがたくさんあると、つい「あれもこれも」と焦って考えてしまいがち。
焦りは自律神経の乱れを引き起こし、体や心のダメージとして積み重なってしまいます。
そうした事態を避けるには、やるべき作業の見直しが必要。
「いま」最優先にすべきことに集中し、一つずつ片付けていくのです。
そして一つのことを確実に処理するまでは次を考えないようにすることが、パニックにならず落ち着いて物事に対処するためのポイントです。
具体的にはまず、今日自分で「やろう!」と決めたことを手帳やメモに書き出すことから始めましょう。
やるべきことが複数ある場合はそれらを思いつくままリストアップし、それぞれに優先順位をつけていきます。
これによって今やるべきことが明確になり、順位を決めることで頭の中が整理され、作業が効率よく進められるのです。
リストアップする項目は小さなことでも構いません。
重要なのは決めた順番のとおりに集中して作業を行い、一つずつ確実に処理していくこと。
リストをやり遂げるにしたがって自信と達成感が芽生え、自律神経の安定にもつながっていくのです。
ちなみに、脳が最も活性化する時間帯は朝。
発想力や企画力が必要な作業は、この時間帯に優先して行うのがおすすめです。
交感神経の働きが低下し始める午後は、深く考えなくても進められる機械的な作業に向いています。
やるべきことは一つずつ片付けていく
・不要な物を捨てたい
・同窓会の店のピックアップ
・歯医者の予約
・次の商談の事前準備
・○○さんへのお祝い
(例)
歯医者に電話する
↓
お店を調べて候補を出す
↓
商談の準備をする
などなど……
仕事でもプライベートでもやるべきことを「あれもこれも」と焦って考えてしまうと、自律神経が乱れがちに。
今やるべきことに集中して一つずつ対処していきましょう。
頭の中をすっきりさせてスムーズに物事をすすめるポイント
◆重要なことは朝にする
脳が最も活性化する時間帯は朝。
物事を深く考えたり、発想力を必要とする作業は朝にすると集中できます。
逆に考えなくてもいい作業は夕方に行うのがベスト。
◆メモを書いて優先順位をつける
やるべきことがたくさんありすぎるときは、思いつくままにメモに書き出しましょう。
それに番号をふるだけで頭の中が整理され、作業がスムーズに進みます。
さらに終わったものから消していくと達成感が出ます。
「自律神経の話 より」
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
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