<第5章>ハードな運動は自律神経に悪影響

<第5章>ハードな運動は自律神経に悪影響

 

《あえて軽い運動が効果的》

 

運動が自律神経によいとはいえ、どんな運動でもOKというわけではありません。

そもそも、運動をすると呼吸は速く浅くなって交感神経が極度に高まり、それに伴い副交感神経のレベルはグンと低下します。

つまり、自律神経のバランスを逆に崩すことになるのです。

極端な例では、短距離走の一流選手は100メートルをほぼ無呼吸状態で走り切ります。

これでは血流は悪くなり血液や酸素が全身に行き渡らず、老化を促す活性酸素が発生してかえって体に悪影響を与えかねません。

では、どんな運動がベストなのか?

それは、ウォーキングのような軽い運動です。

近年は健康ブームで毎日ランニングをする中高年も多くいますが、ランニングでは運動量が多すぎます。

呼吸が早く浅くなり、副交感神経の働きの低下は必至。

ただでさえ30代を過ぎると副交感神経の働きは悪くなっているので要注意な運動法なのです。

 

この点、ウォーキングなら体に負担がかからず、ゆっくり深い呼吸ができるので自律神経を整えるには最適

副交感神経を高く保ったまま血流を促すことを可能です

自律神経にとって必要なのは、体が温まり血流がよくなる程度の軽い運動

ハードな運動は筋力や運動能力の向上には効果的ですが、自律神経のためにはなりませんよ

ウォーキングや、スクワットやストレッチなど、誰にでもできる軽い運動が一番おすすめです。

 

 

「一気に頑張って早く結果を出したい」という考え自体、自律神経の乱れの可能性大

 

自律神経のバランスが乱れていると、視野が狭くなる傾向があります。

こうなると、運動を始めるにあたって「今すぐ結果を出したいから1時間走る」と意気込んでしまいがちに。

しかし、急に激しい運動を始めること自体が明らかに体への負担大。

はやる気持ちを落ち着かせてウォーキングなどから始めることが賢明です。

 

 

自律神経の安定を目指すならランニングよりウォーキング

 

運動能力を高めたり、筋力を向上させることが目的ではないなら、ストレッチやウォーキングで自律神経を整えながら運動をするのがベター。

また、加齢による筋力低下や血流の悪化などの改善のためにさらに効果の高い運動を求めるならスクワットやストレッチがおすすめです。

 

◆ランニングなどの激しい運動

呼吸が浅くなるほどの運動は交感神経が異常に高まる上に、副交感神経の働きが下がってしまう。

また、活性酸素が大量に発生して、老化を早めてしまうリスクもあります。

自律神経を整えるのにハードな運動の必要はありません。

 

◆ストレッチやウォーキングなどの軽い運動

ゆっくりと深い呼吸ができるような運動は、自律神経は安定したままで体に負担がかかりません。

 

 

眠りが深くなる!魔法のストレッチ

 

1.両腕を頭の上で伸ばして交差させて息を吸いながらそのままゆっくりと全身を伸ばす

 棒になったイメージ

 Point:運動中は息を止めず深い呼吸を意識する

2.息を吐きながら4秒かけて体を右に倒す

 腰を十分に伸ばす

3.1に戻ってゆっくりと息を吸い4秒かけて体を左に倒す

 

1~3で1セットを1分間行う

「自律神経の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

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