「寝る前スマホ」はメラトニンを減らしてしまう

「寝る前スマホ」はメラトニンを減らしてしまう

 

メラトニンがきちんと分泌されていれば、私たちはぐっすり睡眠をとることができるはずです。

 

しかし、現代社会では「眠れない」「熟睡できない」という睡眠障害に悩まされている人が数多くいます。

その原因はどこにあるのでしょうか。

 

第一は、メラトニンの原料不足です。

メラトニンを合成する原料となるのはセロトニンです。

このセロトニンが昼間のうちにたっぷりできていないと、メラトニン不足に陥ってしまうわけです。

 

第二に、メラトニンが合成されても、その分泌が抑えられると睡眠障害の原因となります。

たとえば、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインのとりすぎ。

あるいは、夜が更けても煌々と明かりがついているのも理由の1つです。

 

第三の理由は、パソコンやスマホの画面から出るブルーライトです。

ブルーライトは、人の目に見える光のなかでも紫外線に近い青色の光のことで、液晶画面を使ったパソコンやスマホからは、この光が多く発せられています。

 

「朝の光が差し込んでくると、それがメラトニンの合成と分泌を止める合図」になりますが、ブルーライトがまさにこの「朝の光」に近いのです。

 

したがって、夜中にいつまでもパソコンやスマホを使っていると、睡眠に備えるはずのメラトニンの合成がストップしてしまうのです。

そう考えれば、睡眠障害が生じてくるのも不思議ではありません。

 

自身も以前は夜にも仕事でパソコンを見ることがありましたが、現在はやめています。

今では夕食が終わったらベッドに入るまでの時間は、パソコンもスマホも見ないことにしています。

睡眠に問題がある人は、ぜひ実践してみてください。

 

一方で、朝起きたら、早い時間から仕事でパソコンを使っています。

セロトニンブルーライトには影響を受けないからです。

 

そして、家の周囲を散歩してセロトニン神経を活性化することを心がけています。

昼間にセロトニンがしっかり出る生活をすれば、それが夜になってメラトニンを合成する材料になります。

そうすれば、夜ぐっすり眠ることができ、また翌朝早く起きられるという好循環につながります。

 

私たち人間は、遺伝的に見ても昼間に活動する昼行性動物として進化してきており、脳や体はそれに合わせて発達しています。

何百万年、何千万年もの時間をかけて進化してきたものを、そう簡単に変えることはできません。

 

やはり、太陽が出ている間に活動して、夜は寝るというのが人間の生理機能にあった生活なのです。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/