「不安のソフト」が稼動する

イメージ 1
「不安のソフト」が稼動する
 
コンビューターでは、つぎのような例はあまりないと思いますが、たとえとして述べてみたいと思います。
 
あるソフトが「開かない」というような異常なときに、別のソフトが開いてしまったというようなケースです。
これを想定してみましょう。
 
たとえば、将来のこと、仕事のこと、人間関係のこと……などを考えていると、だんだん「不安でならない」といって悩むことがあります。
何かを考え続けていたり、繰り返し思い出したりしていると、不安になるような「仕組み」があるのです。
 
これは大脳辺縁系帯状回という部分が、活動しすぎることによって起こることがわかっています。
そこで、帯状回にある「ソフト」が、開いてしまっていると考えてみましょう。
 
つまり、帯状回にある「不安のソフト」が開いてしまっているので、非常に不安になるのだと考えてみます。
この時に帯状回は、異常に興奮しやすくなっていますから、いわば「壊れている状態」と見ることにします。
つまり、ここの部分には「壊れたソフト」が入っていると考えてみてはどうでしょうか。
 
たとえば、何かをふと思い出しただけで、そのことが気にかかって頭から離れなくなり、不安が膨らんでいくとします。
このとき、帯状回は、活動しすぎて壊れるのです。
すると不安のソフトが開いてしまうのです。
つまり、ソフトに異常(エラー)が起きているのです。
 
それでもコンピューターの機能が正常に働いているときは、不安のソフトが開いて、不安や悩みが起こっても、つぎつぎに他のソフトが開いていき、それを処理する機能が働きます。
しかし、ソフトが壊れた状態になると、他のソフトが開きにくくなります。
そして不安のソフトばかりが開いてしまうのです。
 
このような状態が続くと、どうなるのでしょうか?
簡単にいえば、ふだん、とくに何かを考えていないときでも、不安が心の奥からわき出してきてしまうようなことが起こります。
いやだと思っていても、不安になってしまう傾向は、こういうふうな仕組みになっているのだと考えてみてはどうでしょうか?
「病気にならない血液と脳をつくる より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
 
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
 
脳梗塞の予防・対策・後遺症にビタミンB12
子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12