一日にコップ二杯の牛乳を飲む

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一日にコップ二杯の牛乳を飲む

「一日あたりコップ二杯の牛乳を飲めば、アルツハイマー病の進行を遅らせることができる」という発表をした研究が、イギリスでは話題になりました。

牛乳に入っているビタミンB12という成分がキーワードで、この摂取量を増やせば認知機能の低下を防ぐことができるのではないか、ということで現在も研究が進んでいます。

これを発表したオックスフォード・プロジェクトのデビッド・スミス教授によれば、ビタミンB12欠乏症の高齢者は脳萎縮をおこす確率が二倍高いということです。

私たちが健康で暮らしていくために必要なビタミンB12の一日の摂取量の目安はどのくらいでしょうか。

12才以上の男性・女性で、推定必要量2.0マイクログラム、推奨2.4マイクムグラム。

これを文部科学省が発表しているデータをもとに牛乳で計算すると、コップ一杯あたりに含まれるビタミンB12は0.5マイクログラムということになりますから、二杯で1.0マイクログラムです。

ですから、不足分は、ほかの食品から補うということになるわけです。

ちなみに、ビタミンB12を多く含む食品の筆頭は貝類で、アカガイ、アサリ、シジミ、ハマグリ、カキなど。
魚類ではサンマ、肉類ではレバーに多く含まれます。

このようにビタミンB12は動物性食品に含まれています。

つまり普通の食事をしていれば、欠乏症になることは少ないわけです。

食事に偏りがある人は牛乳で補うといいでしょう。
「今日からはじめるもの忘れを防ぐ方法68 より」

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸などのビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

脳と神経のビタミンB12
http://www.endokoro.jp/
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http://www.endokoro.jp/libra_g.html