ボケやすい人

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ボケやすい人
 
認知症になりやすい人はどのような性格の人でしょうか。
 
以下に認知症になりやすい性格を列挙します。
該当する方は、できるだけ早い時期から考え方や生活のパターンを改善するようチャレンジしてみてください。
性格を変えるのは難しいことですが、従来のパターンの反対に向かうよう意識することはできるのではないかと思います。
 
     几帳面な人、まじめな人
認知症になりやすい人の筆頭といえます。
仕事一筋で、それ以外のことにあまり頭を使わない生活をしていると、同じようなインプットとアウトプットを繰り返す傾向が強くなります。
 
刺激には「慣れ」がありますから、同じ刺激の繰り返しでは、刺激を刺激として感じなくなり、脳の働きが低下したり、脳の老化が促進されてしまいます。
固定された刺激以外を排除するような生活傾向を改めることが肝要です。
 
     融通の利かない人
融通の利かない人は、自分の考え方や感情に固執しすぎて、相手や周囲への配慮が不十分になったり、状況に応じて対応を変えることが難しい傾向にあります。
こうした場合、相手の話に耳を傾けるインプットや、相手の状況を配慮するアウトプットが少なくなりがちです。
 
     ものぐさな人
ものぐさは、認知症になりやすい性格のひとつです。
何かに主体的に取り組むことが少なく、人付き合いもマメにしない人は要注意といえるでしょう。
頭も身体も動かす機会がどうしても少なくなってしまいますので、脳の老化が進みやすくなってしまいます。
 
休日はほとんどゴロ寝であるとか、定年後に趣味を持たず、家事を手伝うこともせず、身の回りのことも妻任せ……といった生活パターンに陥りますと、脳のアウトプットがほとんどなくなってしまいます。
 
     無気力な人
一般に老年者は何事にも保守的で、物事を客観的に見る傾向があります。
しかし、このような態度は好ましい局面もある一方で、物事と積極的にかかわろうとしない立場をとることにもつながります。
また、すべてにおいて消極的で無気力になり、物事に対する興味を失ってしまう恐れさえあります。
感情が固定化され、脳の働きが低下しますと、外部からの刺激も受け取らなくなってしまいます。
 
     外出の嫌いな人
     家族との交流・会話がない人
     人づきあいを嫌がる人
     単調な生活をしている人
人の交流が少なくなりますと、どうしても相手の立場を理解する能力が衰えてきます。
やがては、自分本位のインプットやアウトプットばかりになってしまうことになります。
 
≪さまざまな引き出しを持つ≫
 
もしできれば、若い頃から可能な限り多くのことに興味を持ち、自分の中にさまざまな「引き出し」を作っておくことが望ましいといえるでしょう。
自分の引き出しの中にコツコツと中身を蓄えておくと、いざという時にそれらが役立ち、あなたを応援してくれることは確かなことと思われます。
 
たとえば、趣味やボランティア活動など、利害関係抜きに打ち込める世界を仕事以外に持っていれば、交友関係も視野も広がって、相互に良い刺激を与えることができます。
引き出しの中身が充実し、脳の活性化や老化予防に望ましい環境が自然に作られていくことになるのです。
 
頭や身体を活発に働かせながら、人とのコミュニケーションの中で楽しくストレスを発散できるのですから、これは年代にかかわらず多くの方に心がけてほしいものです。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
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筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について