脳活動が冴えるには、覚醒が必要

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脳活動が冴えるには、覚醒が必要
 
これまで、人の脳力を最大にするものは、「適性」「経験」「注意力」の3つの要素であると考えられていました。
 
新人は基本的に適性ゼロですから、入社後の教育が必要です。
教育を受けて、その仕事への適性が育っていきます。
そして、一人前になるための訓練を受けて経験を積んでいくことで、仕事の能力も上がっていきます。
 
ある程度仕事ができるようになったら、今度は注意力が必要です。
注意力とはものを見る力。
見えない人には、問題がそこにあっても気づかないけれど、見える人には見えます。
 
このように時間と経験を積めば、能力やスキルは右肩上がりにアップしていくように思えます。
 
しかし、これ以上に「覚醒」という要素が大きく関係していると考えています。
別の言い方でいえば、「脳が冴えていて、よく働いているかどうか」ということです。
 
いくら適性や経験、注意力があっても、脳の覚醒度が低い時間帯である深夜~明け方には交通事故などが多く起こってしまいます。
ですから、脳力を最大に引き出すためには、覚醒度を考えなくてはなりません。
 
現代は24時間営業が当たり前の社会です。
深夜労働や看護師などの交代勤務だけでなく、テレビやインターネット、ゲームなど、ライフスタイルにおいても夜遅くまで起きている生活の方が増えています。
 
深夜残業や徹夜もいとわないハードワーカー、あるいは短時間睡眠で資格取得の勉強をする人、かなり早朝から朝活にいそしむ人など、「もっと時間がほしい」を通り越して「寝るのがもったいない!」と感じているかのようです。
 
ですが、このサーカディアン・リズムからもわかるように、人間という生物には活動限界があり、睡眠という休息が必要なのです。
 
人は、起きてから約15時間たつと、眠くなるようにできています。
そして、その起きているなかでも、脳の覚醒度が高い時間帯、低い時間帯のリズムがあります。
そのリズムにのっとって、覚醒度が高い時間帯に仕事や勉強を集中しておこない、覚醒度が低い時間帯はムリせず休むようにする。
そうすることで、脳が活性化し“冴えた”状態を長く維持することができるのです。
 
 
※サーカディアン・リズム(概日リズム)
体内時計という言葉を聞いたことがあると思います。
すべての生物は約24時間周期のリズムを持っているということです。
 
この生体リズムの基本となるものは、細胞の持っている時計遺伝子です。
全身の細胞にあり、それぞれが自律的に約24時間のリズムを刻んでいます。
 
24時間とは、ご存知のとおり、地球の自転に合わせた周期です。
人間はこの周期が約25時間と1時間長いので、太陽光を浴びるなどをして修正しています。
 
生体リズムの代表的な例としては、睡眠があります。
朝起きて夜眠くなるのはこのリズムのためです。
そのほかに体温変動、血圧、ホルモンの変動などがあり、これらの生命を維持する働きは1日の周期で変動しています。
この生体リズムを医学的に「サーカディアン・リズム(概日リズム)」といいます。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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どのビタミンも老化を防止しますが、とくにビタミンB類はもっとも重要なビタミンとされます。
ビタミンB類には、ビタミンB1、B2、B6、B12ナイアシンパントテン酸、そして葉酸などが含まれています。
ビタミンB類は、1つが欠乏しているときには、他のビタミンも欠乏していることが多いようです。
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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