若々しさは睡眠から生まれる

イメージ 1
若々しさは睡眠から生まれる
 
私たちの睡眠中せっせと生み出されているもの、それはホルモンです。
 
ストレスに負けない状態をつくるためのコルチゾール、体内時計を正確に保つためのメラトニン、成長期の子どもに大切な筋肉や骨をつくるための成長ホルモンなど、多くのホルモンが睡眠中に分泌されています。
 
成長ホルモンは子どもだけでなく大人にとっても重要なもので、骨や筋肉を育て、新陳代謝をうながし、脳神経の発育や修復もおこなっています。
 
傷ついた細胞を修復して新しい細胞をつくるため、成長ホルモンは疲労回復と若さを保つホルモンとして知られていますが、その分泌量は年を重ねるごとに減っていきます。
 
成長ホルモンは、就寝後の初期のノンレム睡眠のときにまとめて分泌されます。
午前0時~3時までの時間は、成長ホルモンが出て脳や身体を修理する、とても重要な時間帯です。
 
女性は経験があると思いますが、夜更かしをした翌朝、化粧ののりが悪くなってしまうのは、この成長ホルモンが不足したためです。
夜更かしをして睡眠不足がつづくと、成長ホルモンの分泌がますます少なくなってしまうので、要注意です。
 
同じように、コルチゾールの分泌が低下すれば、ストレスを感じやすくなってしまいます。
 
また、睡眠不足のとき、食欲が増すと感じることはありませんか。
ここにもホルモンが関係していて、食欲を抑制するホルモン、レプチンの分泌が低下すると、食べすぎの傾向が現れると考えられています。
 
自然な眠りを誘い、活動と休息のリズムをつくるメラトニンは、別名「睡眠ホルモン」ともいわれるものです。
メラトニンは夜になって周囲が暗くなると分泌されるホルモン。
明るい部屋で寝ていると十分に分泌されません。
照明やテレビをつけたままにせず、部屋を真っ暗にして眠るようにしましょう。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
詳細はこちらへ