「物の整理」が思考をスッキリさせる理由

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「物の整理」が思考をスッキリさせる理由
 
思考が混乱している人によく、「まずは机の上にある物やカバンの中身を整理することから始めましょう」と申しあげています。
 
実際にお願いしたいのは、「脳の中の情報を整理しましょう。特に、仕事の優先順位をはっきりさせて下さい」ということですが、混乱しているときに抽象的なアドバイスをされても飲み込めないものです。
そこで、結果的に同じ効果がある「物の整理」を勧めることにしています。
 
たくさんの情報を脳の中だけで整理しようとするのは、とても難しいことです。
自分ではできているつもりになっていても、実際にはできていない。
それが思考を混乱させる原因になっている場合がよくあります。
 
たくさんの情報を整理するには、脳から出力しなければいけません。
その「出力する」というのは、書いたりしゃべったりすることでもいいのですが、日々の仕事の優先順位をつけるのに、いちいちそうするのは現実的ではないでしょう。
そこで大切になってくるのが、身の回りの物をこまめに整理することです。
 
机の上にある物やカバンの中身を整理するときに、「今の自分にとって重要な物」と「重要でない物」を一緒くたにする人はいないと思います。
たとえば、書類を整理するときにも、「これは今もっとも重要な仕事に関係している書類だから、取り出しやすいところに置いておこう」「これは終わった仕事関係の書類だから処分しよう」「これは大事な書類だけど、今は使わないから、別の場所に保管しておこう」という風に一枚一枚判断していくはずです。
その中で、最低限の思考の整理は自然にできていく。
 
逆に言えば、そういう物の整理を怠っているときには、思考の整理もできていない場合が多いのです。
 
「思考の整理は物の整理に表れる」
 
物の整理が苦手な人は、先に、置く場所や仕舞うスペースを決めてしまうといいと思います。
 
たとえば、カバンの中を三層に分け、それぞれのスペースを「緊急性が高い仕事」「重要だが緊急性は高くない仕事」「重要でも緊急でもないが、時間が余ったら解決したい仕事」に関する物を入れる場所と決める。
それ以外のものは持ち歩かない。
 
それをベースにしてカバンの中身を毎日整理し、迷わず優先順位の高い仕事に取り組めるようにする。
それでも、時々混乱してしまうことがあります。
そういうときは、大抵、カバンの中身の整理も崩れているので、それを整理し直すことで、思考を整理していく。
 
手帳などでスケジュール管理をする他に、そういう習慣を持つことが、脳を上手く使う助けになります。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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