認知症の進行を遅らせる食べもの⑫『大豆』

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認知症の進行を遅らせる食べもの⑫『大豆』
 
●豊富に含まれるサポニンなどのファイトケミカル
大豆は日本の食卓には欠かせません。
「畑の肉」といわれるほど良質のタンパク質に富み、必須アミノ酸がバランスよく含まれています。
カリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル類、ビタミンB群・Eなどのビタミン類、食物繊維も豊富です。
 
大豆にはファイトケミカルも多く含まれています。
イソフラボンは女性ホルモンの一つであるエストロゲンに似た作用があり、更年期障害骨粗鬆症を予防します。
また、サポニンには強力な抗酸化作用があり、血中のコレステロール中性脂肪を排出して、動脈硬化を防ぎます。
高血圧症や脂質異常症、肝機能障害の改善にも、すぐれた力を発揮します。
 
●脳を活性化する大豆にたっぷりのレシチン
このように大豆にはたくさんの健康成分が含まれていますが、認知症予防にもっとも貢献すると考えられるのは、レシチンです。
レシチンはリン脂質の一種で、体の細胞膜や脳の神経組織の重要な構成成分です。
 
レシチンには乳化作用があり、血管壁にこびりついたコレステロールや細胞内の老廃物を溶かして排出を促します。
また、栄養成分を細胞内に取り込む手助けをします。
レシチンが働いてくれているおかげで、細胞の健康は保たれ、次々に生まれ変わることができるのです。
 
レシチンは別名を「ホスファジルコリン」といい、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンの材料にもなります。
アセチルコリンは記憶と密接にかかわっており、アルツハイマー認知症の人は、脳内のアセチルコリンが著しく少ないという報告があります。
 
積極的に大豆をとれば、アセチルコリンの量が増え、集中力や記憶力が高まるのではないかと期待されています。
 
●豆腐や納豆は消化がよいので高齢者におすすめ
栄養成分はほぼ同じですが、豆腐は大豆より消化がいいので、高齢者におすすめです。
木綿も絹ごしもタンパク質の含有量はほとんど変わりません。
ただし、カルシウムは木綿が圧倒的に多く、絹ごしの3倍になっています。
納豆も納豆菌の作用で大豆より消化されやすく、納豆キナーゼには血栓を溶かす働きがあります。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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