「健康寿命」を可能なかぎり延ばすビタミンD

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健康寿命」を可能なかぎり延ばすビタミンD
 
 体にいい脂が豊富な魚は毎日食べたい健康食品です。
じつは、魚を食べてほしい理由がもう1つあります。
 
「ビタミンD」の補給源になるからです。
 
ビタミンDは丈夫な骨づくりに欠かせない栄養素として知られていますが、免疫力を高めて病気になりにくい体をつくるという点でも、非常に重要なビタミンです。
 
クリニックでは、体の状態を知る大事な指標であることからビタミンDの血中濃度検査を行っています。
驚くことに、男性の4人に1人、女性では半数近くの人がビタミンD不足という結果が出ています。
 
日光浴も、ビタミンDの補給源になります。
男性なら半袖半ズボンで真夏の日差しを20分ほど週3回も浴びれば、十分にビタミンDがつくられます。
 
ビタミンDは、紫外線によってコレステロールをもとにつくられます。
必要量の半分ほどはこうして体内でつくられ、あとの半分は食べ物からとり入れられます。
 
ビタミンDにはD2とD3の2種類があります。
植物由来であるD2は、干ししいたけなど、きのこ類に豊富で、動物由来であるD3は魚に多く含まれます。
ただ、私たち人間は、D3で補ったほうがはるかに効果的です。
 
卵は「スーパー完全健康食」!
 
「卵を食べると、コレステロール値が上がる」と信じている方も多いと思いますが、実は動脈硬化狭心症脳卒中の予防効果がある食品です。
 
卵は、筋肉や骨、血液など、体のおおもとをつくる必須アミノ酸を完璧なバランスで含んでいます。
そして、卵黄に多量に含まれるレシチンは、脳の細胞を構成する大事な脂質です。
レシチンは、豆腐、納豆などの大豆製品や、ヤマイモ、オクラなどのネバネバ野菜とともに、ブレインフーズ(脳の栄養素)と呼ばれます。
 
また、卵は腹持ちがいい食品です。
朝食に食べると、昼食のカロリー量が自然と減り、その結果1日のカロリー量も少なくなるという研究報告もあります。
 
50代ともなれば、たいがいの人は消化・吸収力が落ちて食が細くなります。
しかし、体は食べ物でつくられていますから、必要な栄養素を効率良くとりたいもの。
その点、卵は「スーパー完全健康食」
1日に1個は食べたい食品です。
50代からの「老いない体」のつくり方 より」
 
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
 
ビタミンB12の働き
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