集中力、記憶力、意思決定を鍛える「集中瞑想」

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集中力、記憶力、意思決定を鍛える「集中瞑想」
 
瞑想をするうえで大切なことは、「調身」「調息」「調心」の3つです。
すなわち、姿勢、呼吸、心を整えるということです。
 
瞑想の姿勢といっても、特別なものではありません。
座禅のように脚を組んでもいいですし、普通の椅子に深く腰掛けて、背筋を伸ばしておこなってもいいのです。
さらにいえば、歩きながらやっても大丈夫です。
 
1.調身=姿勢
背筋を伸ばしたら、一度肩を落としましょう。ふだん猫背の人が背筋を伸ばそうとすると、緊張して肩が上がりがちになります。そこで、一度肩をすくめるように力を入れてから、脱力してストンと肩を落とすと、適切な姿勢をつくることができます。椅子に座る場合、両足は床に着けて、両手は太ももの上において両手を軽く握ります。目は閉じてもいいし、まぶたを少しだけ開く半眼にして、1メートルぐらい先をぼんやり見てもいいでしょう。
 
2.調息=呼吸
5秒ぐらいかけて鼻から息を吸い、10秒から15秒かけてゆっくりと鼻あるいは口から吐きましょう。
 
3.調心=集中・観察
最も基本的な調心は、ひとつの対象に集中するもので、「集中瞑想」と呼ばれています。まだ瞑想をしたことのない人は、この集中瞑想からはじめることをおすすめします。集中瞑想は、自分の呼吸や目の前にある対象物など、ひとつの対象に注意を集中して瞑想をしますが、初心者の人は呼吸に集中するのがいいでしょう。たとえば、呼吸の数を「ひと~つ」「ふた~つ」と数えていくと、呼吸に集中しやすくなります。この集中瞑想をすると、自分の意識はつぎの3つのプロセスを繰り返します。
 
ひとつの対象(呼吸)に注意を向ける
しばらくするとつい別のことを考えて注意が散漫になる
再び、対象に注意を戻す
 
調身、調息、調心。
たったこれだけです。
このなかでもっとも難しいのはわたしたちに馴染みのない「調心」の部分でしょう。
瞑想開始後は、呼吸に集中できていても、しばらくすると別のことを考えて、注意が散漫になる。
そういうときは「あ、まずい」などと焦らず、「散漫になったな」と自分の状況を落ち着いて観察し、呼吸に注意を戻します。
これができずに心が乱れてしまうと、姿勢や呼吸も乱れてきます。
逆にいうと、姿勢や呼吸の乱れを見ることで、心の状態を察知することができます。
 
集中瞑想をすると、脳の「前頭前皮質」という部位が活性化されます。
前頭前皮質前頭前野とも呼ばれ、集中力、記憶力、意思決定といった認知能力に関係する領域です。
 
認知能力は「脳の実行機能」ともいわれ、高いパフォーマンスを出すのに大切な能力のひとつと考えられています。
つまり集中瞑想でこの認知能力を鍛えると、どんなときでもさっと集中することができるようになります。
「疲れない脳をつくる生活習慣 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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