風邪を引きやすいときには「亜鉛」を補う

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風邪を引きやすいときには「亜鉛」を補う
 
疲れがたまって風邪を引きそうだ、最近、風邪を繰り返している。
そんなときは亜鉛が有効です。
亜鉛が関わっている体内の代謝酵素は200種類以上ともいわれ、DNAやタンパク質の合成、視力や聴力、性ホルモンの分泌、免疫力のコントロール、糖質の代謝など、全身のさまざまな機能に関わっています。
 
細胞分泌が起きるときにはDNAがコピーされていますが、そのコピーのスイッチを入れるのが亜鉛です。
また、亜鉛は体内で、活性酸素が細胞にダメージを及ぼすのを抑える抗酸化酵素「SOD」の構成成分でもあります。
金属である亜鉛が、体のさび止めの働きをしているのは、実に興味深いことです。
 
亜鉛が不足すると、免疫力が低下します。
風邪などの感染症にもかかりやすくなり、傷が治りにくくなったり、粘膜が弱くなったりもします。
喉の粘膜がひりひりして風邪を引きそうだ、というときにはすみやかに亜鉛を補いましょう。
 
また、お酒をよく飲む人は、体内の亜鉛が不足しがちになるので気をつけて、アルコールを代謝するときの酵素にも、亜鉛が使われるからです。
 
体内の亜鉛が十分かどうかは、肝機能検査項目に含まれるALP(アルカリフォスファターゼ)という酵素の濃度が手がかりとなります。
数値は200(IU/l)が理想ですが、150以下になったら亜鉛不足とみなします。
 
亜鉛が不足すると、有害金属の影響を受けやすくなることも知っておきましょう。
亜鉛カドミウムと水銀は元素周期表では同属の12族にあり、元素の性質がきわめて似ているために、食品中の亜鉛が少なくカドミウムや水銀が多い場合、亜鉛のかわりに、有害金属のほうが体内に吸収されやすくなるのです。
日々、亜鉛をしっかりとることが大切です。
亜鉛を多く含む代表食材はカキ。
日常的にとることができるのは、卵の卵黄、パルメザンチーズや煮干し、ココア、松の実などです。
 
風邪を引きやすくなったら、亜鉛を補おう。
強力な抗酸化力と、有害金属の排出パワーも。
「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」
 
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脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。
 
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
 
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
ビタミンB12は細胞の生成に重要な核酸たんぱく質、認知機能と関係が深い栄養素です。
 
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