シワやシミ、だるさが気になったら「鉄」の不足を疑う

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シワやシミ、だるさが気になったら「鉄」の不足を疑う
 
女性は毎月の月経によって、1カ月に30mgの鉄を失うといわれます。
このため、閉経する前の女性にとって、鉄は毎日、しっかり意識してとるべきミネラル。
また、鉄は月経以外でも全身のあちこちで日々消費されています。
 
全身の細胞がエネルギー源としている「ATP」というエネルギー源も、鉄が不足すると十分につくることができません。
このため、鉄が不足すると全身のエネルギー不足を引き起こし、体温維持ができず、冷えが起こります。
疲れやだるさを感じたり、偏頭痛といった不調も起こりやすくなります。
 
鉄はコラーゲンの合成にも関わっているため、鉄が不足するとシワが増えたり、髪のぱさつきや爪の割れが起こります。
シミを消す酵素「カタラーゼ」の働きにも鉄は関わるため、不足するとシミが増えたり、あざが消えにくくなります。
 
ほうれんそうやひじき、プルーンをしっかり食べているから大丈夫、というひともいますが、残念なことに植物性の「非ヘム鉄」は体への吸収率が5%以下と少なく、レバーや赤身肉といった動物性タンパク質に含まれた「ヘム鉄」のほうが10~30%と、はるかに吸収率が高いのです。
 
自分が鉄不足かどうか知るために、一度は病院で血液検査を受けてみましょう。
一般に、鉄不足や貧血の判断は血液中の血色素の量を見る「ヘモグロビン検査」が行われ、女性は12~16g/dlが正常値とされています。
しかし、ヘモグロビンが正常値であっても、体内では鉄不足が進行している場合が珍しくありません。
体内の鉄不足を本当の意味で突き止めるには、筋肉や肝臓などに蓄えられている鉄の保管庫、“貯蔵鉄”の量を示す「フェリチン値」を調べることが必要。
 
※細胞の中には、エネルギー産生工場である「ミトコンドリア」があり、ミトコンドリアではATP(アデノシン三リン酸)という物質がつくられます。
全身のすべての細胞は、ATPをエネルギー源として使います。
体温をつくったり、代謝したり、体が成長できるのもすべてATPがあってこそ。
鉄は、このミトコンドリアでATPをつくりだすときに欠かせない酵素に含まれているのです。
たとえば過度なダイエットや、肉や魚をほとんどとらない食生活によって鉄が不足すると、とたんにATPがつくられなくなり、細胞のエネルギーが不足して全身にあらゆる不調が起きます。
 
 
鉄が足りなくなると、全身でエネルギー不足、うるおい不足に。
だるさや偏頭痛、肌のシミやシワが気になったら鉄を補う。
「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」
 
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脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。
 
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
 
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
ビタミンB12は細胞の生成に重要な核酸たんぱく質、認知機能と関係が深い栄養素です。
 
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