コレステロールはただ減らせばいいものではない
コレステロールは人間の身体の筋肉や細胞にとって欠かせない存在です。
不足すると血管は脆弱になり破れやすくなります。
残りは炭水化物から肝臓でつくられたものです。
LDLコレステロールはいつも悪者にされています。
コレステロールは少なければ少ないほどよいわけではありません。
LDLコレステロールを減らすよりも、HDLコレステロールを増やす食事を考えるべきです。
またサラダ油よりもオリーブ油を使いましょう。
コレステロールに気をつけるというと、脂っこいものを控えるというイメージがあります。
間違ってはいないものの、炭水化物も合わせて控えなければなりません。
消化しきれないコレステロールは脂肪として蓄えられます。
お腹がすくと血中に出るので血液がドロドロになります。
続けているとインシュリンが涸渇して糖尿病になります。
普段の食事では炭水化物の摂りすぎを防ぐために、おかずをよく食べるようにしましょう。
ご飯を食べる前に野菜を食べるのは鉄則です。
前菜、スープ、メインという順番がいいのです。
血糖値の急激な上昇を防ぎます。
乳製品もリコピンと一緒に食べると脂肪値も糖質も上がってきません。
そのほか、わかめなどの海藻類、野菜、ナッツ類も抗酸化作用のある食品です。
HDLコレステロールの高い食材は「おさかなすきやね」を参考に毎日取り入れるようにしましょう。
お(お茶)さ(魚)か(海藻)な(納豆)す(酢)き(きのこ)や(野菜)ね(ねぎ)です。
ねぎはなぜ野菜に含まれていないかというと、ほかの野菜には含まれていないアリシンという成分が血液をさらさらにするからです。
NOは拍動流による血管内皮への刺激だけでなく、HDLコレステロールを増やせば増えます。
動脈硬化を防ぐためにも、食事からも積極的にHDLコレステロールを高めるものを食べましょう。
血管を若返らせる物質NO(エヌ・オー)
上の血圧(収縮気圧)と下の血圧(拡張気圧)の差が脈圧です。
脈圧が大きいほど拍動流になるため、血管にはよいと言えます。
脈圧が上がると、なぜいいのか?
拍動流では、血液が波打って運ばれていきます。
その動きによって血管内側にある内皮細胞が刺激されて、NO(一酸化窒素)が増加します。
血管内皮にはエンドセリンという物質が知られていて、それは血管を収縮する作用をしています。
さらに血管の中膜(筋肉層)を拡張させるので、血管が広がって血液の循環がよくなります。
血流と脈圧が正常に保たれなくなるとNOが減少して血管を狭くしてしまいます。
とりわけ冠状動脈のような小血管の狭窄メカニズムにはNOの作用が関与していると推測されています。
「老いるほど血管が強くなる健康法 より」
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欧州で広まる完全菜食主義の弊害
今年8月、イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
造血力を高めるためには、ビタミンB12を摂ることも必要です。
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