黒酢大さじ1杯、梅干し2個分のクエン酸が疲れを防ぐ

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黒酢大さじ1杯、梅干し2個分のクエン酸が疲れを防ぐ
 
 疲労予防には、酸っぱい食材が効くと昔から言い伝えられてきました。
「抗疲労プロジェクト」の研究でも、イミダペプチド以外の抗疲労成分として、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、黒酢、梅干しなどに多く含まれるクエン酸疲労軽減の働きがあるとわかりました。
 
クエン酸単独で疲労軽減を狙うとしたら、1日にレモンなら2個、黒酢なら大さじ1杯、梅干しなら2個をとるのが目安となります。
黒酢は普通の酢とは違います。
JAS企画(農林水産大臣による品質保証規格)では、米黒酢は、穀物酢のうち、原材料として米(玄米)またはこれに小麦もしくは大麦を加えたもののみを使用したもので、穀物酢1リットルに対して原材料が180g以上使用されており、かつ、発酵や熟成によって褐色または黒褐色に着色したもの、と定められています。
 
クエン酸疲労軽減作用は、イミダペプチドとは仕組みが異なっています。
クエン酸は、細胞のエネルギー効率を高めて疲れを軽くします。
 
体を作る細胞には、活動エネルギーを生み出すために、ミトコンドリアという発電所のような器官が備わっています。
ミトコンドリアでは、糖質や脂質といった栄養素を活用してエネルギーを生み出しています。
ミトコンドリアでは活性酸素が生じやすく、酸化ストレスでミトコンドリアがエネルギーを生み出せなくなるのが、細胞レベルでの疲労です。
クエン酸は、このミトコンドリアに働きかけます。
 
細胞の直接のエネルギー源は、ATP(アデノシン三リン酸)という物質です。
ATPがADP(アデノシン二リン酸)という物質に変化するとき、細胞にエネルギーを供給するのです。
このATPの貯蔵量には限りがあります。
そこでクエン酸という経路を介して、ADPをATPにリサイクルし続けることで、細胞を安定的に動かしているのです。
 
クエン酸がとくに効くのは、残業時や長時間の運動時のように、栄養補給が追いつかない状況で頭や体を酷使したときです。
クエン酸をとると、短時間でクエン酸回路が活性化されてミトコンドリアで新たなエネルギーが生み出せるようになり、細胞のエネルギー不足による疲労からの回復が図れます。
 
ただし、クエン酸はエネルギー効率を高めて疲れを軽くする手伝いはできても、ミトコンドリアの酸化ストレスを解消する働きはありません。
脳に酸化ストレスが溜まっていると、疲労疲労感も消失しないため、抗酸化作用を持つイミダペプチドを含む鶏胸肉、豚ロース肉、カツオなどの食材を組み合わせるのがベストです。
 
たとえば、残業で小腹が空いたら、「梅干し入りのおにぎり栄養補給」「レモンや黒酢入りの清涼飲料水でのどの渇きをいやす」のもよいでしょう。
その後の食事では、「鶏胸肉に梅干しとシソを巻いた天ぷら」「鶏胸肉や豚ロース肉の黒酢炒め」「レモンを搾ったカツオのタタキ」などから、クエン酸イミダペプチドをセットでとると効率的です。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要です。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
 
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
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