なぜセロトニンが不足するのか?

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なぜセロトニンが不足するのか?
 
 セロトニンが不足すると、疲れやすく、元気もなく、一方でイライラしたり切れたりと、感情が安定しない。
それだけでなく、眠れない、便秘・下痢、偏頭痛がするなどの身体的症状も現れやすい。
 
うつというと無力感で落ち込むばかりと考えがですが、殺人を犯すのではないかと思うぐらい「ぶち切れる」人も少なくないのです。
 
心身症」という言葉があります。
要するに心の不調によって、胃腸が悪くなったり血圧に異常が出たり……という症状です。
ストレス性の胃炎などが典型かもしれません。
とくに消化器系はストレスに過敏で、下痢や便秘になる人も多い
 
ある意味で心身症は、うつの一形態でもあるでしょう。
また抑うつ感や無力感はないのに体調が最悪……という状態を「仮面うつ病」とも言います。
 
ストレスなどでセロトニンは不足します。
そのため元気もないうつ病になるわけですが、このとき、太陽光を浴びるだけでかなり好転します。
昼間の抑うつ気分も、外出して太陽光を浴びるだけで軽くなります。
 
太陽光を浴びると交感神経系が活性化します
うつは心身が抑圧された常態だと思えばいい。
これが太陽光を浴びることで、セロトニンも活発に分泌され、副交感神経との切り替えもスムーズになります。
ストレスにも強くなる上、リラクゼーション効果もあります。
 
では、人間の精神の安定に必要不可欠なセロトニンはなぜ不足するのでしょう。
 
これには、いろいろな説があります。
 
肉体的にも精神的にもストレスの多い社会になり、その結果としてセロトニンが不足しているという考えがひとつ。
また、規則正しい生活をすることで自律神経も安定し、セロトニンもしっかり働くのですが、24時間社会になり昼夜逆転の人も増えました。
この「生活習慣のバランスの乱れ」で生活リズムが崩れ、普通に活性化するはずのセロトニン分泌が衰えたという考えがひとつ。
 
また高齢者になると身体の機能が衰え、セロトニン不足になりやすいとの考えもあります。
自律神経が正常に働いていないのです。
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12の働き
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