結局は「腸」がポイントになる

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結局は「腸」がポイントになる
 
炭水化物と一緒に摂ると効果的!
 
たんぱく質には、トリプトファン以外にもさまざまなアミノ酸が含まれていますが、トリプトファンが脳内へ運ばれるのを阻害するものもあります。
 
しかし、一緒に炭水化物(砂糖などの糖質)を摂取することでインスリン血中濃度が上がり、トリプトファンがスムーズに脳内へ運ばれます。
この仕組みは少し複雑なのですが、要はたんぱく質と一緒に炭水化物を摂取すると効果的」と覚えておくといいでしょう。
 
炭水化物は、米などの穀類、パンやうどん、イモ類に豊富に含まれています。
必要なものではありますが、摂りすぎると栄養はかたよります。
 
結局のところ、バランスの取れた食事を心がけるということなのです
 
なお忙しい現代人におすすめなのが、バナナです。
バナナはトリプトファンの含有量自体は多くないのですが、セロトニンの材料として必要な、トリプトファン、ビタミンB6、炭水化物のすべてが含まれています。
 
消化も良く胃にも優しいので、それこそ「朝に1本」というのは、いろいろな面で非常に効果的です。
 
本来、トリプトファンはバランスの良い食生活と、規則正しい生活を送っていれば、そんなに不足することはありません
しかし、バランスよく食べ、規則正しく生活できている人は、意外と少ないものです。
 
ストレスや抑うつ感を感じたり、何となく気が滅入る、眠れない……といったときは、トリプトファンが不足しているサインかもしれません。
 
結局は「腸」がポイントになる
 
体内のセロトニンの大半は、腸にあります。
腸を整えればセロトニンも整い、自律神経も安定します――基本はここにあるでしょう。
 
暴飲暴食、ストレス、過度なダイエットなどで腸内環境が悪化すると、腸内のセロトニンが担っている、便を排出するぜん動運動にも悪影響が出ます
そうなると便秘や下痢などになりやすいのです。
 
脳内でつくられるセロトニンの合成にも関わるということは、腸を悪化させると脳内のセロトニン合成にも影響が出る、ということです。
 
また一方で、逆に脳内のセロトニンも腸内環境へ影響を与えています。
 
脳がストレスを感じると、脳内のセロトニンの働きが鈍ります。
すると、セロトニンによって保たれていた自律神経の働きが乱れていきます。
交感神経が異常に働き、胃腸などの消化器官の働きを悪くするのです。
 
ストレスが続き、交感神経が強く働けば働くほど、消化器官の働きは弱くなります
消化吸収力も低下し、腸内細菌にも悪影響を与えます。
ストレスによってストレスホルモンであるノルアドレナリンが腸内に多く出ると、大腸菌などの悪玉菌が増えます。
 
脳内のセロトニンと腸内の細菌は、影響し合っています。
「腸は第二の脳」と言われるのもそのためです。
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12の働き
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