行動をコントロールするつもりが、行動にコントロールされている?

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行動をコントロールするつもりが、行動にコントロールされている?
 
・ターゲット行動は、すぐに成果を享受できない
・ライバル行動は、すぐに成果を享受できる
 
これが、ターゲット行動を増やしにくく、ライバル行動を減らしにくくしている理由です。
 
たとえばうつ防止のために朝早く起きて散歩をするとします。
これはもちろん増やしたいターゲット行動です。
 
しかし、一度だけ早起きして散歩をしたからといって、すぐに毎日やる気に満ちた生活が送れるかといえば……もちろんそんなことはありません。あくまでも「習慣化」してこそ、意味があるわけです
 
ライバル行動の場合はどうでしょう。
やめたい「夜更かし」……。
しかし、ネットサーフィンはそれこそ“ついつい”やってしまうほど楽しいものです。
インターネットは見てすぐに、その瞬間楽しめるものだからです。
 
たとえば多くの人がやめたいやめたいと思っていてもなかなかやめられない「過度の飲酒」。
お酒を飲めばすぐにおいしい、楽しいと感じてしまうからです。
「すみやかに仕事に着手する」(ターゲット行動)
「でもその前にスマホSNSのチェックを」(ライバル行動)
 
「毎朝30分間英会話の音声教材を聴く」(ターゲット行動)
「でも、眠いからもう30分寝ていよう」(ライバル行動)
 
このようにターゲット行動とライバル行動は、裏表の関係にあるものです。
 
人は自分の行動をコントロールしようとしてもその実、自分の行動にコントロールされているものなのです。
 
「毎日歩いて最寄のポストまで行く」
 
……たったこれだけの習慣を身につけようとしても、たとえばそこには「家で横になっている」「もう少しテレビを観ている」といったライバル行動が潜んでいるわけです。
それは自分の「意思」や「性格」とは関係ありません。
人間の行動原理なのです。
 
※ターゲット行動=増やすべき行動
つまり自分が「したい」と思っているけれどなかなかできない行動のこと。
例えばうつ防止、あるいはダイエットのための有酸素運動などです。
「これからはジョギングを習慣にしよう」と思い立っても、なかなかできるものではないはずです。
 
※ライバル行動=減らすべき行動
言ってみれば「ついついやってしまう」行動のことです。
ついついネットサーフィンをして夜更かししてしまう、ついついお酒を飲みすぎてしまう、ついつい朝寝坊をしてしまう……ダイエットなどで言えば、ついついお菓子を食べてしまう、といったことです。
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
ビタミンB12の働き
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