習慣を手に入れる着目すべき「2つの行動」
「うつ防止・うつ脱出の習慣づくり」は、行動科学的に見ると実は「2種類の行動」に分けることができます。
ひとつは「増やすべき行動」。
早起きや軽い運動、規則正しい望ましい食事。
そしてもうひとつが「減らすべき行動」。
行き過ぎた服薬、夜更かしなど、自律神経の乱れにつながる「やめたほうがいい行動」デです。
行動科学マネジメントでは、増やすべき行動を「ターゲット行動」、減らすべき行動を「ライバル行動」とよび、良い習慣をつくるために着目します。
ターゲット行動=増やしたい行動とは、つまり自分が「したい」と思っているけれどなかなかできない行動のこと。
例えばうつ防止、あるいはダイエットのための有酸素運動などです。
「これからはジョギングを習慣にしよう」と思い立っても、なかなかできるものではないはずです。
それが簡単にできるようなら、うつになどなりませんし、なったとしてもすぐ治ります。
一方ライバル行動は、言ってみれば「ついついやってしまう」行動のことです。
ついついネットサーフィンをして夜更かししてしまう、ついついお酒を飲みすぎてしまう、ついつい朝寝坊をしてしまう……ダイエットなどで言えば、ついついお菓子を食べてしまう、といったことです。
自分が増やしたい行動とはどんなものか?
減らしたい行動とは何か?
まずそれを明確にします。
そして増やしたい行動であれば増やし、減らしたい行動であれば減らす。
これで良い習慣はばっちり……と、簡単にいけばいいのですが、そうもいきません。
なぜなら、ターゲット行動はもともと増やしにくく、逆にライバル行動は減らしにくいものだからです。
「「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
ビタミンB12の働き
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