年越しそばはネギで長寿を祈ります

イメージ 1

年越しそばはネギで長寿を祈ります

晦日の夜には、「ゴーン」という除夜の鐘を聞きながら、そばを食べます。
もともと江戸の商家には、毎月末にそばを食べる習慣がありましたが、1年の終わりの「年越しそば」だけが残りました。

そばは細くて長い。そこから、寿命ものびますようにと、体の中にそばをとり込み、祈りました。
江戸の大商店では、大勢の店員たちがいっせいにかけそばをツルツル、ツルツルとやるのがならわしですから、盛大な音がしたようで、次のような川柳があります。

 百人のそば食う音や大晦日

町人の間で広まった、そばを食べる習慣は、武家社会にも伝わり、明治、大正、昭和、平成と、今では全国各地でみられる歳末行事となりました。
「そばは五臓六腑の疲れと汚れをとる」と古くからいわれてきましたが、1年間、働きずくめで疲労の蓄積した体を浄化し、活力をとり戻すという意味もあるようです。

そばには脳の記憶細胞の破壊やボケを防ぐポリフェノールやコリンが多く、脳細胞の不老長寿にたいへんに役立つ食べ物なのです。

そばには薬味として、刻みネギが欠かせません。
ネギは神職の「禰宜(ねぎ)」に通じますが、古語の「ねぐ」からきた言葉で「祈る」という意味があります。
とくに年越しそばにネギが欠かせないのは、「祈る」に通じているためで、「100歳長寿」の願いをこめながら、さァ、今日は「年越しそば」を盛大に食べましょう。
「長寿食365日 より」

元気でイキイキと年を重ねるために!
http://www.endokoro.jp/