AGEは食事の工夫で減らせる

f:id:endokoro728:20210908213908j:plain

AGEは食事の工夫で減らせる

 

◆おいしいものにはAGEがいっぱい!?

 

AGEは調理や加工された食品に多く含まれます。

肉や魚の焦げ目、ホットケーキやお好み焼きのきつね色……。

これらはどれも「メイラード反応」といって、食品中の糖とタンパク質に熱が加えられることで糖化が進み、AGE生じた結果です。

 

食材のAGEは過熱料理によって増えます。

生の食材のAGE量は微々たるものです。

つまり、人間は「火」を使うようになって初めて、大量のAGEを食べ物から取り入れるようになったのです。

 

火は人間にさまざまな恩恵をもたらしましたが、それと引き換えに、AGEを口にするというマイナスの側面をもたらしました。

でも、私たちの祖先は、これまではじつにうまくAGEと折り合いをつけてきました。

幸い、加工食品は世の中になかったですし、狩りで肉を手に入れることもそう簡単にはできなかったからです。

 

でも、現代は違います、

私たちは、常にAGEリッチな食品に囲まれています。

皮肉なもので、おいしいと思う食べ物には、AGEが多く含まれている傾向があるようです。

 

焼き魚、焼き鳥、唐揚げ、ハンバーグ、天ぷら……。

お餅やトウモロコシだって、焼いたほうがおいしい。

私たちの周りには、焼いたり揚げたりするとおいしくなる食品ばかりです。

それに簡単に食べられる調理済みの加工食品もたくさんあります。

AGEを口にする機会が格段に増えた結果、私たちの健康は危機に瀕しているのです。

 

 

◆高AGE食品を避ける食生活を身に付ける

 

AGEは体内でつくられるだけでなく、食べ物の中にも含まれていて、食品由来のAGEの7%が体内に蓄積されます

その量は、体全体にたまっているAGEのおよそ3分の1に及びます。

 

そして、糖尿病の有無に関係なく、AGEがたまっている人は、いろいろな老年病にかかりやすく、寿命が短くなることが知られています。

 

さらに、1万人以上の日本人を対象にした研究で、生活習慣のゆがんでいる人ほど(喫煙、運動不足、精神的ストレス、睡眠不足、朝食抜き、甘いもの・加工品・揚げ物を多くとるなど)、AGEリーダーで測定したAGE値が高くなることが明らかにされています。

 

つまり、食生活習慣の違いによって、体の中に蓄積されるAGE量に差異が生まれ、老化のスピードに遅速が生じてしまうのです。

 

また、最近になって、魚介類、鶏肉などの食材の種類を問わず揚げ物をよく食べる人や高度に加工された食品(インスタント食品、スナック菓子、ミートボールなどの加工品、甘味飲料、調理済み食品など)を多くとる人のほうが寿命が短いことが、大規模な調査で明らかにされました。

揚げ物や超加工食品をとることに伴うAGEの摂取量の増加が、これらの研究結果に関与している可能性も考えられます。

 

以上の事実は、生活習慣を是正し、AGE多く含む食品をできるだけとらないようにすることの大切さを示唆しています。

 

ここからは、ちょっとした工夫でAGE抑えていく方法をお伝えしていきます。

「老けない人は何が違うのか より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

http://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12