白菜は内側から使うべき
カット後も外→内へ栄養を送り続ける
白菜は、収穫した後や流通用にカットされた後であっても成長し続けています。
白菜を保存していると、内側が盛り上がってくる現象を見たことがあるのではないでしょうか。
これは、一番外側の葉が、葉を増やしていくために必要な糖やグルタミン酸をつくり、中心部の葉へ送り続けているからです。
このため、外側の葉はどんどん栄養価が失われていってしまいます。
また、外側から食べ始めると、中心部にたどり着く頃には傷んでしまっていた、ということもよくあります。
そこで白菜はまず、中心のやわらかい部分から使用しましょう。
こうすることで、外側の葉は栄養価をとどめることができ、内側の葉に栄養を送らなくてもよくなるので、甘味が増していきます。
中心部にはグルタミン酸が豊富に含まれています。
外側の葉と比べると約14倍もあり、疲労回復にうってつけです。
また、抗ストレス作用のあるGABAも根元を中心に含まれています。
ほかにビタミンやカリウムも豊富。
この栄養を逃さないためにも、白菜は内側から使いましょう。
なお、カット後は大変傷みやすくなっているため、新聞紙やラップでくるみ、冷蔵庫で保存するのが好ましいです。
白菜に含まれる成分
◎外側の葉にはビタミンC!
骨などを丈夫に保ちます。
◎中心部にはカリウムなどのミネラル類!
ほかの栄養素をサポートします。
◎根元部分にはGABA!
疲労回復に効果があります。
中心から使おう!
白菜は場所によって含まれる栄養素が異なります。
また、中心部分は生長点になるので、中心部分から食べないと、まわりの養分がどんどん中心に送られて外側の旨味や栄養がなくなってしまいます。
白菜の賢い活用方法
葉がしっかりと巻いていて。ずっしりと重たいものがおいしい白菜です。
芯の切り口が茶ばんでいるものは鮮度が落ちているので避けましょう。
1/2や1/4にカットされたものは中心が平らなものがおすすめ。
盛り上がっているものは外側の栄養が送られて成長してしまっています。
◎切り方
- 根元から中心に向かって10cmほど切り込みを入れる。
- 1で入れた切り込みに親指を入れ、開くように割る。
- 中心の部分から使う分だけくりぬく。
- 外側の葉を使う場合はざく切りに、中心部分は細切りやそぎ切りにする。
「栄養素の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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