循環機能は感情に左右される-怒ると顔が真っ赤になるのはなぜ?-

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循環機能は感情に左右される-怒ると顔が真っ赤になるのはなぜ?-
 
◎顔色は血流によって変わる
 
もともと、血液循環は感情に大きく左右されます。
たとえば、顔を真っ赤にして怒っている人がいます。
 
これは顔面の皮下血管が拡張したため、顔が真っ赤に見えるのです。
血管が拡張すると血液循環がよくなり、筋肉への循環も活発に行なわれます。
 
逆に、身の毛もよだつような恐ろしい場面に出くわし、顔面蒼白になることがあります。
これは、顔面の皮下血管が収縮して血流が悪くなった結果、顔面が青白く見えるのです。
 
◎感情の変動を循環に生かす
 
ところで、一般的には、怒ると交感神経が興奮し、血管は収縮するといわれているのに、なぜ、顔が真っ赤になるのでしょうか。
 
ここが循環と自律神経の奇妙な関係です。
これは、「自律神経の逆作用」といって、度を超した怒りの感情が血管を拡張させることになるのです。
そのため、顔が真っ赤になります。
しかも、アドレナリンは交感神経の作用によってどんどん分泌されますから、怒りの感情はさらに高まります。
 
恐怖を感じたときは、交感神経の出番です。
血管が収縮し、最初は軽い顔面蒼白が起こります。
恐怖感がさらに強くなると、副交感神経の作用が入り混じり、血管が収縮したまま血圧が低下しはじめます。
そのため、顔面はますます蒼白になります。
全身的にも血液循環が激減し、体が動かなくなります。
 
これが、いわゆる「副交感神経ショック」の状態です。
恐怖が増して体は動かない。
お化け屋敷で腰を抜かすというのは、こうした状態のことなのです。
 
感情は、確実に血液循環を左右します。
また、循環も、感情の変動をたくみにとらえて、プラスの方向に向かおうとします。
たとえば、「ああ、疲れた。一服しよう」と思うのは、肉体の休息ばかりでなく、作業の交感神経から休息の副交感神経へ切り替えて、再度のがんばりをねらっているのです。
「詰まらない破れない 血管を強くする本 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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