太陽の光を浴びる-朝型生活が免疫力を高める-

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太陽の光を浴びる-朝型生活が免疫力を高める-
 
自律神経のバランスがとれている健康な人は、朝型生活をおくっています。
人間は、昼間活動しているとき、興奮状態のときには交感神経が優位に働き、夜寝ているときやリラックスしているときには副交感神経が優位に働きます。
 
この本来の人間のリズムから、朝早く起きて、昼間活発に活動して、夕方から夜にかけてはゆったりとリラックスするという、朝型生活が健康にいいことはおわかりいただけると思います。
すなわち朝型が免疫力を高める生活なのです。
 
私たちの体にとって、太陽の光は大切な役割を果たしています。
紫外線に当たりすぎるのは危険ですが、かといって太陽の光を浴びないのも問題です。
 
たしかに紫外線はシミそばかすなどの原因にもなり、皮膚の老化を促進させ、皮膚がんの危険もあります。
常識的にも、真夏に日差しの強い海岸などで、何時間も太陽に当たることが危険なのはおわかりでしょう。
しかし、それも程度問題です。
 
逆に問題なのは、1日中部屋にひきこもっている生活、昼夜逆転した生活など、日差しをまったく浴びない生活のほうです。
 
最近では、朝起きて太陽の光を適度に浴びるのが1日のリズムをつくると言われます。
東邦大学の有田秀穂先生による、夜の間休息した脳や体を切り替えて活動的にするには、脳内セロトニン神経を活性化する必要があり、そのためには、朝30分程度太陽の光を浴びる必要があるという研究もあります。
 
脳内のセロトニンが不足すると、うつ状態になったり、キレやすくなったりするというのです。
ひきこもり、うつ、キレて暴力を振るう人がふえたのは、ひとつには、脳内セロトニン神経が弱っているからという見方です。
家にひきこもれば、当然、外の光を浴びないのでセロトニン神経がますます弱るというわけです。
 
自律神経から考えても、太陽の光に当たらないとひ弱になります。
ひきこもって日差しを浴びないと、副交感神経優位に偏りすぎて、過敏でナイーブになります。
外に出るとダメージを受けるので、いっそうひきこもりになるという悪循環になります。
 
自殺に走ったりするような子どもは、外で遊ばない傷つきやすいタイプが多いのです。
そういう子どもはリンパ球が多く、おとなしくて色白で、いろいろな刺激に過敏で、繊細です。
つまり、日の光に当たらないことが、ひ弱の世界とつながるのです。
それを考えても太陽の光が、人間にとって重要なことがわかります。
 
さらに大切なのは、太陽の光が、細胞内のミトコンドリアが活性化することです。
日差しを浴びた後にからだがポカポカするのは、紫外線でミトコンドリアの電子伝達系が活性化するからです。
 
体温を上げることで、がんを防ぐこともできます。
がん細胞は低体温、低酸素(解糖系なので)が好きなのですが、ミトコンドリアが活性化すると体温が上がり、がん細胞が生きづらい環境になります。
また、ミトコンドリア内で骨をつくるビタミンDが生成されるので、太陽の光は骨粗鬆症を防ぐためにも必須なのです。
 
黄色人種である私たち日本人は太陽光に対し白人などより許容量がありますが、もちろん浴びすぎは危険です。
いまはUVカット用品など紫外線の害を防ぐものがいろいろあるので、それらを利用してみてください。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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