牛乳はやっぱり健康にいい

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牛乳はやっぱり健康にいい
 
肉だけでなく牛乳も健康に悪いと主張する学者がいます。
栄養学を学んだ人の一部から、「牛乳のとりすぎはいけない」、なかには「まったく飲んではいけない」という意見まで出てきています。
現在では、一般の人までも、それを健康常識として疑わない人が増えているようです。
 
ところが、東京都のある市で1976年から91年まで15年間追跡した調査によれば、牛乳を毎日飲んでいる人が長生きだという結果が出ました。
 
この結果が出た当初は、「昔の日本の高齢者なので、栄養分が大きく不足しているところに、新しい食品が入ってきたからではないか」とも考えられました。
 
ところが、引き続いて1991年から行われた調査でも、ほぼ同じような結果が出ているのです。
 
飲んでいない高齢者よりも、飲んでいた高齢者のほうが、性別、年齢、持病など、寿命にかかわるほかの要素を統計的に調整しても、やはり効果があるということが確認されたのです。
 
もちろん、これだけで牛乳が絶対的に健康にいいとは断言できません。
ただ少なくとも、牛乳は悪いものではなさそうだという結論に達しました。
 
その後、さらに分析を続けた結果、興味深いことがわかりました。
というのも、牛乳を飲む人はそうでない人にくらべて、卵、油、根野菜などを多くとっており、食生活がバラエティに富んでいたのです。
 
つまり、牛乳単独の健康効果もさることながら、少なくとも牛乳を飲むような食生活のパターンというものが、高齢者にとって元気な体を維持したり、最終的な寿命に関係していったのではないかと推測しているところです。
 
牛乳が健康に悪いという根拠の一つとして、乳がんや子宮がん、前立腺がんが増えたのは牛乳をたくさん飲むようになって、ホルモンバランスを崩したためだという主張があります。
 
しかし、そうしたがんが増えた原因は単純ではありません。
とくに女性の場合は、初潮の時期、第一子を産んだ年齢などにも大きくかかわってきます。
もちろん、食事も関係しているでしょうが、それは牛乳だけでなく脂質の摂取増加も関係しているでしょう。
ライフスタイルの変化も影響しているかもしれません。
牛乳だけを悪者にするのは、あまり理屈に合わない気がします。
 
そもそも、前述した疫学的な調査では、飲んでいる人のほうが長生きをしたのですから、少なくとも大きな害を及ぼすものではないことは明らかです。
 
もちろん牛乳に限らず、食べすぎたり飲みすぎたりすれば、何らかのマイナスはあるでしょう。
 
一方で、飲むことによって動物性タンパク質、カルシウム、ビタミンなどを補給するというプラス面もあります。
 
要は、そのプラスとマイナスを見極めて、プラスを最大限にするような食べ方、飲み方をすることが大切だと思うのです。
 
もちろん、牛乳を飲むと決まって下痢をするという人まで、無理に飲むことはありません。
それでは、プラスよりマイナスが大きくなってしまうからです。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
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近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
水溶性ビタミンであるビタミンB12は、最終的には排泄されますが、それまでの間、体内でさまざまな働きをします。
ビタミンB12場合、とくに1000マイクログラム以上の大量をとると、一種の押し込み効果(ある成分を大量にとることにより、吸収率が増す効果)により、吸収・利用率が高まります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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