納豆、味噌汁、冷や奴・・・日本の伝統食と「脳」の関係

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納豆、味噌汁、冷や奴・・・日本の伝統食と「脳」の関係

大豆食品も、頭をよくするために毎日食べたい食材です。
納豆、豆腐、味噌、きな粉など、大豆を原料とした食品は、日本の食卓の基本食材です。
これらをしっかりと食べていると、頭の働きはよくなります。

大豆が脳を元気づけるのは、レシチンという物質をたっぷり含んでいるからです。
レシチンは脳細胞中の脂肪の2割を占め、細胞の栄養吸収やエネルギー代謝に欠かせない物質です。
レシチンが不足すると、たちまち脳は働かなくなります。
そのレシチンを多く含んだ大豆食品を毎日食べていれば、脳は日々効率よく働いてくれます。

また、レシチンは、アセチルコリンという、脳細胞間の情報伝達に関わる物質の原料にもなります。
レシチンが不足すれば、アセチルコリンも不足状態となり、脳細胞間の情報伝達がうまくいかなくなって、頭の働きが鈍ってきます。

逆に言えば、レシチンを不足なく摂っていれば、アセチルコリン不足に陥ることはなく、脳はつねにフル稼働できます。
脳内のアセチルコリンの量が増えると、記憶力が高まるという報告もあります。

日本の伝統的な食卓風景には、味噌汁や納豆、豆腐が並んでいるものです。
これら日本の食材を食べていれば、脳の健康状態を維持することができるのです。
「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

また、体内でブドウ糖が不足して血糖値が低くなると、血液中にあるトリプトファンやコリンなどのアミノ酸の吸収が悪くなるため、それらから作られる神経伝達物質セロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足してしまいます。
良質のたんぱく質(アミノ酸)が含まれる肉や魚介、卵、牛乳などをとりましょう。
神経伝達物質の生成に欠かせないビタミンB12はレバーや肉、魚介など、動物性食品に多く含まれています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

ビタミンB12とは
http://www.endokoro.com/