いきすぎた健康志向は、あなたを苦しめるだけ
「健康寿命を延ばす」と聞くと、禁欲的な暮らしを想像するかもしれません。
ですがモットーは「ぼちぼち」です。
たとえば「○○は食べない」「○○はしない」など、禁止や否定をする考え方は、心の負担になります。
思いつめない程度の節制でよいのです。
患者さんに「楽しんで生きてください」といつもお願いをしています。
いろいろガマンをしながら生きていたって、つまらないではありませんか!
80歳を「自分なりの健康寿命」の目安にしてみてください。
これは非現実的な目標値ではありません。
世の中を見回すと、80歳でも元気ではつらつと暮らしている人はたくさんいます。
吉川純一先生の口癖ですが、持病は「完治させよう」とは思わず、仲良くつきあっていけばよいのです。
そして、健康寿命まで生きることをクリアした人は、お酒もタバコも食生活も好きに楽しんでよいのです。
それは「必要なあきらめ」とも言えます。
健康寿命以降の時間は「人生のごほうび」の時間ととらえてみてください。
ただし、80歳を目標値とする場合、手ごわい伏兵がひそんでいます。
それが糖尿病です。
糖尿病になると、寿命は平均約10年短くなります。
「寿命が10年短くなる」ということは「健康寿命も10年短くなる」ということです。
食生活と運動習慣で、糖尿病対策だけは「ぼちぼち」しておきましょう。
「しなやかな血管が健康の10割 より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
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