カギは「ゆっくり」と「にっこり」

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カギは「ゆっくり」と「にっこり」
 
ゆっくり話すことを心がけると、呼吸もゆっくりしたものになり、それが副交感神経の働きをうながし、自律神経のバランスを整えます。
つまり、自然と心が落ち着いていくのです。
 
それは実体験ではなく、自律神経の研究によって裏付けられるようになり、「こうすればうまくいく」「生き方がラクになる」「人生が楽しくなる」という確信が生まれて生きました。
 
実体験といっても、コツとなるのは「ゆっくり」を心がける――たったこれだけ。
それ以上でも、それ以下でもありません。
食生活のリズムを改善する場合でも、こうした感覚がつかみとれなければ、むくみはなくならず、手応えもありません。
ウキウキ、ワクワクする気持も湧いてはこないでしょう。
 
まわりに怒鳴り散らして、いいことは何一つありません。
にもかかわらず、すぐに怒鳴ってしまうのは、自律神経がアンバランスになっているからです。
あなたが悪いからではありません。
誰でもそうなってしまうのです。
 
だとしたら、自律神経を整えることだけを考えればいいと理解できますね。
その日一日を振り返って反省したら、明日からまた「ゆっくり」を心がける。
そうすれば副交感神経の働きが活性化し、心が落ち着いていく……私たちの体はそのようにできているのですから、ただそれを続けていけばいいのです。
 
他に心がけることがたくさんあったら大変ですが、ゆっくりと、そして、なるべくにっこりと……最初はこうした点を心がけるだけでしたが、自律神経の働きを理解するなか、不規則な生活を見直し、食生活のリズムを整えていく意味を知って、感情のコントロールはさらに容易になりました。
 
食事の摂り方を変え、腸のむくみを取ることだけを考えていれば、結果として心も安定するわけですから、スムーズに自分を変えられるはずです。
 
こうして感情が安定してくると、次第に自分を客観視できるようになり、忙しさに飲み込まれなくなっていきます。
冷静な自分でいるための術も身についていくでしょう。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。 
 
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