基本は7時間睡眠。短くても長くても老ける

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基本は7時間睡眠。短くても長くても老ける
 
睡眠時間についてはさまざまな説がまことしやかに語られています。
「睡眠は90分サイクルなので、90分の倍数の4時間半で十分睡眠は足りる」とか、「22時から2時までが成長ホルモンのゴールデンタイムなの
で、この4時間を寝れば肌がキレイに」とか…。
 
これらはすべて都市伝説です。
その根底には、睡眠時間を効率よく削って活動時間を増やしたいという、忙しい現代人ならではの願望がある気がします。
 
ナポレオンやエジソンは4時間、スティーブ・ジョブズは3時間など、睡眠時間が短かった偉人がよく引き合いに出されますが、一般的に睡眠時間が短いほうがなんとなく有能なイメージがあるのかもしれません。
確かに、短時間でも健康を保てる「ショートスリーパー」の人は存在しますが、ほんの数%に過ぎず、ほとんどの人は当てはまらないのです。
 
睡眠時間が短いと、せっかく分泌されたアンチエイジング・ホルモンが、全身の毛細血管に行き渡り、体を修復する時間がありません。
そのことによる体へのダメージは想像以上に深刻で、4時間睡眠が3日続くと血圧や血糖値が上がり、がんも発症しやすい状態になるというデータもあります。
たった3日でも寝不足が続けば毛細血管が傷つき、細胞や遺伝子レベルにまで被害が及ぶのですから、慢性的な寝不足では間違いなく老化が加速し、寿命を縮めるでしょう。
 
また短時間睡眠では、午前3時から明け方にかけて分泌されるダイエットホルモンのコルチゾールの働きを得られませんから、太りやすくなるという落とし穴もあります。
 
では、長く寝るほどよいかといえば、そんなことはありません。
睡眠は短過ぎても長過ぎても健康に悪いのです。
最新の研究では、質のいい睡眠と短過ぎず長過ぎない適切な睡眠時間の確保が、アルツハイマー病の原因と考えられる「アミロイドβ」の脳への蓄積を防ぐと、数々報告されています。
 
アメリカでは110万人を対象に6年間かけて実施された睡眠時間と寿命についての大規模調査では、死亡率が低く、長生きだったのは睡眠時間が7時間の人でした。
 
睡眠時間が3時間半~4時間半の人たちと、8時間半の人たちは、7時間の人たちより死亡率が15%も高かったのです。
個人差はありますが、科学的根拠に基づいた理想的な睡眠時間の目安は7時間です。
「「毛細血管」は増やすが勝ち! より」
 
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
健康寿命を延ばせるかどうかは、老化と上手くつき合っていけるかにかかっているのではないでしょうか。
 
ビタミンB12について?
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