心や体を守るために実践したい食生活八か条

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心や体を守るために実践したい食生活八か条
 
魚以外にも、ストレス対処の効果が期待できる食べ物や飲み物が、次々と明らかになっています。
 
葉酸とビタミンB12です。
葉酸は枝豆やほうれん草、レバーに多く含まれ、ビタミンB12は肉や魚に多く含まれています。
 
また、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌によって腸を整えると、気分がよくなる作用が報告されています。
 
さらに、緑茶にも気分改善作用があることが指摘されています。
緑茶をよく飲む人は、飲まない人に比べて、うつ症状が少ないことが研究から明らかになってきました。
 
このように、最新科学ではストレスや心の病に対処するための食生活に関するデータが相当に蓄積されているのです。
ストレス研究のスペシャリストとして知られる功刀氏らはそうした研究を「精神栄養学」と名付けて、うつ病の治療などの臨床現場にも取り入れ始めています。
 
特別に、功刀氏らが臨床研究を通して推奨している食生活のアドバイス「八か条」を公開してもらうことにしました。
 
<ストレス対処の食生活八か条>
 
1 食事は規則正しく、ゆっくりと
2 十分な水分補給、特に緑茶を
3 魚は週に三回程度
4 ナッツ・アボカド・オリーブの脂肪がよい
5 玄米などの全粒穀物
6 緑の野菜や、レバーで葉酸
7 乳酸菌・ビフィズス菌で腸を元気に
8 砂糖や塩分・アルコールは控えめに
 
いくつか補足しておきましょう。
 
規則正しく食事をとることは言うまでもありませんが、特に朝食をおいしく食べることが重要だといいます。
また、水分補給はジュースではなく、なるべく緑茶やミネラルウォーターを選ぶ。
精白などの処理をしていない全粒穀物からは、ビタミンやミネラル、食物繊維を十分にとることができます。
砂糖や塩分・アルコールを控えるなど、栄養バランスの整った食事が、ストレス対策の基本です。
「キラーストレス 心と体をどう守るか より」
 
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ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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