「生きがい」や「やりがい」をつくる必要はまったくない

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「生きがい」や「やりがい」をつくる必要はまったくない
 
生きがい探しをしたくなるのは、
現状に不満や不安があるときです。
問題を直視して、不具合を調整すれば、
生きがいなど無用でしょう。
 
夢や希望が必要ないのと同じように、「生きがい」や「やりがい」の類も、無くてもかまわないと私は考えます。
「せっかく生まれてきたのだから、意味のある人生を送りたい」と言う人がいますが、「せっかく」はなく、この世に「たまたま」生まれてきただけです。
もちろん、「やりがいのある仕事」「生きがいに満ちた毎日」がある人は、その日々を謳歌していけばいいでしょう。
しかし「生きがいが感じられない」と、悩むほどの問題ではありません。
そんなものがなくても十分生きていけます。
 
「そうは言っても、社会とかかわりながら、充実した毎日を送りたいのです」
「誰かの役に立っている実感を得たいじゃないですか」
「自分の使命を見つけて、人の役に立たなきゃと思って」
そう言う方には、具体的に「誰」の役に立ちたいかを尋ねます。
すると、「誰と言われても……」と、ほとんどの方が口ごもるのです。
ある男性に、「では、奥さんの役に立つことをしたらいかがですか?」と言ってみました。
すると「いや、それはちょっと」と苦笑いされました。
「奥さんだって人のうちでしょうに、おかしな人だ」と思ったものです。
 
「人の役に立ちたい」と思ったときは、自分がいったい「誰」を大事にしたいのかを考えていけばいい。
ごく簡単な話です。
現実的に言えば、大切にしなければならないのは、自分と縁の深い人間、身近にいる人間でしょう。
でも多くの人は、具体的に問題を考えているのではありません。
「社会的に意味のあることをして生きがいのある人生を送れば、この重苦しい気分が軽くなるはず」と、なんとなく思っているだけです。
 
このように悩んでいる方の話を聞くと、現状に不満や問題を抱えていて、それを直視できないでいる場合が多いようです。
しかもそれは、感情を抜きにして問題を解きほぐせば、即座に打開策が見つかりそうなことです。
たとえば、人間関係が希薄なのであれば、自分から人の中に出かけていく算段をする。
それが苦手なら、身近な人間関係を見直してみる。
人生で不具合を起こしているところを調整すれば、わざわざ「生きがい」を探す必要はないのです。
 
それでも、生きがいややりがいが必要だと言うのなら、近所を散歩している人たちを見てみてください。
夢や生きがいを糧に生きているように見えますか?
あるいは、誰かの役に立たなければ、生きている価値がないと思っているように見えますか?
「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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