クヨクヨしそうなときは、目の前のことをただやる

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クヨクヨしそうなときは、目の前のことをただやる 
 
ストレスを少なくする習慣として、「後悔から目をそらせていく」クセづくりをお願いしています。
 
たとえば買い物に行って、野菜を買ったとします。
いつものスーパーで買ったものの、帰るときにたまたま別のお店で、産地直送の野菜が安売りされていた。
 
もし先にこちらのお店を通っていたら、あなたは品質のいい野菜を、ずっと安い値段で購入することができました。
 
そんなとき、どう感じるでしょうか?
 
「仕方ないな。ここも野菜の安いお店だと覚えておこう」と感じるだけであれば、何も言うことはありません。
 
しかし、「失敗したな~」「どうしてこっちに先に来なかったんだろう」「自分はツイていないな……」など、必要以上に後悔したり、自分の欠点にまで結び付けて落ち込んでしまう人もいます。
 
疲労を起こしやすいのは、もちろん後者のようなタイプ。
 
買い物に失敗したくらいで、抜けられないほどの心の疲れを感じてしまう人はいないかもしません。
 
けれども、こうした落ち込みがクセづいてしまって、いくつもいくつも重なると、“ホルモンタンク”はどんどん消費されてしまいます
 
枯渇すれば、副腎疲労を起こし、脳疲労に至ってしまうわけです。
 
でも、「クヨクヨするな」「落ち込むな」と言っても、それは性格だから変えられない。
 
そこで、この場合なら、すでに野菜を買ってしまっている以上、行動としてできるのは「調理すること」です。
 
何も考えずに料理に集中するのです。
 
そうして料理のほうに集中していれば、だんだんと先に後悔した野菜の優先順位が脳の中で落ちていきます。
 
このように「過去の後悔」や「未来の不安」をひとまずは放っておき、「今」に集中してしまうのが「マインドフルネス」の考え方です。
 
マインドフルネスというと、グーグルなどの企業も取り入れた冥想のようなことをするトレーニングを想像する方も多いでしょう。
 
疲労の対策に生かすためのマインドフルネスであれば、とても簡単なことからでも実践できます。
 
たとえばよく患者さんに教えているのは、「水を飲むこと」に集中するトレーニングです。
簡単ですから、ぜひこれは試していただくといいでしょう。
 
●水が身体を通る感覚を意識する
 
まずコップ一杯の水を用意し、ひと口を口に入れる。
このとき「口の中に水が入っている」ということを、神経を集中させて感じます。
 
それから、ゴックンと、水を飲み込む。
今度は、口の中の水がのどを通って流れていくのを、神経を集中させて感じるのです。
 
次のひと口も、その次のひと口も同じようにやってみる。
 
30秒くらいで構いませんから、こうしてただ「水を飲む」という、“今、自分がやっていること”だけに意識を集中します
 
他のことは一切考えません。
 
たったこれだけのことで意識は切り替わり、先に述べた料理だった、あるいは掃除をするようなことでもいいでしょう。
 
好きな音楽を聴くのでもいいし、疲れない範囲であれば、ジョギングやウォーキングでもいいでしょう。
 
ようは「今やっているそのこと」だけに、集中する時間が脳の疲れをほぐすには必要なのです。
 
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
 
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
1だけではありません。
2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
また、アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
 
ビタミンB12について?
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