記憶力がもっとも働く時間

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記憶力がもっとも働く時間 
 
疲労と集中力の関係にもふれておきましょう。
 
そもそも人間の集中力というのは、それほど長く持つものではありません。
 
集中力の限界は、30分とか、60分とか、90分とか、昔からさまざまに言われてきました。
 
それに基づいて大学のカリキュラムもつくられてきたのですが、ノーステキサス大学ポール・キング氏は、検証の結果「50分」という時間を導き出しています。
 
この検証は、「週に3日、50分の講義を受けた大学院生」と、「週に1日、3時間の講義を受けた大学院生」の成果を比較することによって得られました。
 
前者の学生のほうが、後者よりも多くの学習内容を記憶できたのです。
 
●50分毎に違うことをする
 
いずれにしろ人の集中力がそれくらいしか持たないのであれば、何時間も集中しようとしたってストレスになるだけ。
 
仕事の生産性が落ちるだけでなく、“ホルモンタンク”もどんどん無駄遣いされていくことになるでしょう。
 
それを避けるには、こまめに脳をリラックスさせることです。
 
休憩……というと、1時間なり30分なりとブレイクタイム、ないしは「おやつ時間」というようなものをつくることを想像されるかもしれません。
 
でも、別にそんな時間をあえて作る必要はないのです。
 
ただ、「今、集中していること」から別のところに意識を向け、脳の緊張をいったん解くようなことをするだけでも構いません。
 
たとえば50分くらいを目安に、席を外して、誰かと雑談をしたりして、リラックスするようにする
 
こうしたこまめなリラックスが、脳疲労を回復させるには効果的です。
 
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
 
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
1だけではありません。
2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
また、アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
 
ビタミンB12について?
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