<第3章>驚くほどお腹が凹む最強の食べ方
「食事バランスガイド」はバランスが悪い?
《理想の割合は5対3対2》
内臓脂肪を効率よく落とそうとするならば、糖質の摂取を控えめにすることが基本です。
人間の体に必要な三大栄養素は「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」です。
このうち炭水化物は糖質と食物繊維で構成されています。
一般的に、日本人が摂取する栄養素のバランスは、「炭水化物6:たんぱく質2:脂質2」が平均といわれています。
摂取する栄養素のうち、約6割を炭水化物が占めているということなのですが、内臓脂肪を減らしたいのであれば、炭水化物を減らすようにしましょう。
理想的な割合は「炭水化物5:たんぱく質3:脂質2」です。
炭水化物を約5割まで抑えると余分な糖質を減らした食生活に改善できるでしょう。
より具体的にいえば、ごはんやパン、めん類などの主食はこれまでの約15%カット、その分、肉や魚などのたんぱく質の摂取量を約15%増やすようにしましょう。
ジュースやお菓子などの糖質の多い食品を日頃からとっていたのであれば、それをやめるだけでも効果はあるはずです。
ちなみに、糖質も重要な栄養素なので、5割以下に減らすべきではありません。
1日の糖質摂取量の基準値は男性で250グラム、女性は200グラム。
これ以内であれば糖質をとってもOKです。
「バランスのよい食事」は炭水化物が多すぎ?
2005年に厚生労働省と農林水産省が合同で作成した「食事バランスガイド」は日本人の平均的な食事をもとにつくられたもので、科学的根拠はありません。
人の体はため込んだ脂肪をエネルギーとして使うようにできているので、糖質を控えたとしても特に健康に問題はないのです。
◆「食事バランスガイド」による1日の主食の目安
ごはん中盛りなら 4杯
食パンなら 6枚
うどんやそばなら 3杯
1日の総摂取カロリーの50~60%を糖質でとることになる!
炭水化物(糖質)を減らしてたんぱく質を増やす
日本人の平均的な食事のバランスは、炭水化物が全体の約6割となっています。
これを約1割(ごはん約1口分=約15%)減らし、その分の栄養をたんぱく質で補給しましょう。
炭水化物6:たんぱく質2:脂質2
↓
炭水化物5:たんぱく質3:脂質2
・炭水化物6→5…約15%減らす
・たんぱく質2→3…炭水化物を減らした分を増やす
・脂質2→2
減らした約15%分の炭水化物が脂肪のもとになる余分な糖質!
「内臓脂肪の話 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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