第1章 肥満を加速させる“糖質中毒”状態とは?

第1章 肥満を加速させる“糖質中毒”状態とは?

 

糖質には麻薬と同じような依存性あり!

 

人間は、狩猟採集時代に常に飢えていた記憶から「生きるためにチャンスがあれば糖質を摂る」ということがプログラミングされています。

そして、糖質を摂ると、そのご褒美として幸せを感じるようにできています。

 

具体的には、糖質を摂って血糖値が上昇するとドーパミンセロトニンが放出され、脳が快楽を得てハイな気分になるのです。

この快楽を得るところを「至福点」と呼んでいます。

 

この脳の快楽が大変危険で、身体が糖質を必要としていない状態でも快楽を得るために糖質を摂ってしまうようになっていくのです。

これを「糖質中毒」といい、食べ過ぎや肥満の大きな原因となっています。

 

この糖質中毒が怖いのは、意志の問題ではなくなってしまうところです。

脳が快楽を得るために「糖質を摂れ」と指令を出してしまうのですから、止めようがありません。

 

特に急激に血糖値が上昇するものは要注意!

急激に上昇した血糖値を下げるため、大量のインスリンが放出され、血糖値が急激に下がって眠気やイライラなどの不快な症状に襲われます。

すると、血糖値を上げるために糖質が欲しくなり……と、まさに中毒状態になってしまいます。

つまり、糖質は覚せい剤などの麻薬と同じような依存性がある物質と言えます。

 

 

糖質中毒が起きる仕組み

 

甘いもの(糖質)を食べる

  

ドーパミン(脳内物質)が分泌され快感を得る

  

ピークが過ぎるとイライラして甘いものが無性に欲しくなる

  

つぎはもっと食べないと快感を得られなくなる

  

やがて中毒に!

 

 

糖質中毒時の血糖値の動き

 

血糖値が急上昇し食後30分くらいで最高点に

  

インスリンが大量に分泌されて血糖値が急降下

  

血糖値が落ち過ぎてイライラ、空腹感、眠気の症状が表れる

  

我慢できずに糖質を摂ると血糖値がまた急上昇

  

血糖値が再び上昇して最高点に

  

インスリンが大量に分泌されて血糖値が急降下

「糖質の話 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

B1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/