脳を活性化させる朝の過ごし方

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脳を活性化させる朝の過ごし方
 
「朝、ちゃんと起きていますか?」
 
脳の働きを維持するためには、基本的に、脳が変化に対応している状態が必要です。
毎日同じ部屋にいて、同じような生活をし、会う人も限られている。
そういう生活を続けていては、脳の若々しい状態を保つことはできません。
 
しかし、それ以前の問題として、なるべく変化させない方がいい要素もあります。
 
それは生活のリズムです。
 
朝、ある程度一定の時間に起き、太陽の光を浴びる。
脳がもっとも活発に活動する時間帯に仕事のピークを合わせ、夜はできるだけ早く寝る。
そうやって生活のリズムを安定させると、脳の活動も安定してきます。
それが誰にとっても、まず重要なことです。
 
たとえば、
「最近、頭がうまく働かないんですが……」
「それは特にどんなときですか?」
「人と話しているときに実感することが多いです」
「どんな状態になりますか?」
「ふと頭の中が真っ白になってしまって、言葉が出てこなくなったりします」
「今はスムーズにお話できていますよね?」
「調子が良いと感じる日もあります」
こういう風に、できるときとできないときがあるのを自覚している。
また、こちらで話の組み立てを誘導してあげればスムーズに話すことができる。
そういう場合、脳機能が恒常的に低下しているわけではなく、ただ脳の活動状態が安定していないだけということがよくあります。
 
思考を組み立てる前頭葉が休みたがっているときに難しい話をしようとするので、長続きしない。
話している最中に活動がすーっと落ちて、不意に何も考えられなくなってしまう。
次の言葉が出てこなくなる。
そういうときでも感情系のほうは目覚めていて、まずい状況であることは分かるので、動揺する。
その感情系の動きを抑えるための機能も脳にありますから、ますます考えることにエネルギーが割けなくなり、
「…………」
何も考えられない空白の時間ができてしまう。
こういうときには相手の言っていることもパッと頭に入ってこないはずです。
 
何らかの事情で退職された方が、半年ほど自由度の高い生活を送り、再就職活動を始めたところ、面接の席であまりにも頭が働かず驚いた、というケースがよくあります。
昔からそうだったわけではなく、以前はもっと頭がキビキビ働いていたはずだという自覚があるので、そのギャップに驚くわけです。
 
そういう方に、
「ところで、朝何時に起きていますか?」
と質問すると、たいてい安定していません。
「日によって違いますけど、午前中には……」
といった答えが返ってきます。
 
もちろん、それが原因だと最初から決めつけるようなことは絶対にしません。
画像検査や脳機能検査を受けていただいたり、その他の生活習慣について質問したり、情緒障害である可能性も含めて多角的に診察しますが、慎重に検討した結果、やはり生活のリズムが安定していないことが最大の原因だと考えられるケースが多いのです。
 
そういう方には、「まず生活の原点をつくって下さい」とお願いしています。
「人間の脳は機械じゃないですから、14時間同じ性能を発揮できるわけではありません。生体としての脳が活発に働きたい時間、休みたい時間という周期を繰り返しているものなのです。その周期と生活のリズムをなるべく一致させる努力をして下さい。時差ボケってあるじゃないですか。
あれは脳の活動リズムと生活リズムがずれて、脳が休みたい時間に仕事をしようとして頭が働かなかったり、脳が活発に働きたい時間に休もうとして眠れなくなったりしている状態なんです。生活のリズムを不安定にすると、日本にいながらそれと同じことを起こしてしまう。それを治すには、生活の原点をつくる以外にありません。朝7時なら7時と決めて、なるべく同じ時間に起きて下さい。ボケ症状に見える人が、それだけで治っていくことも珍しくないんです」
「脳が冴える15の習慣 より」
 
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最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。「栄養成分バイブルより」
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
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