身近な野菜のファイトケミカル《キャベツ》

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身近な野菜のファイトケミカル《キャベツ》
 
 「ファイトケミカル」という単語が耳慣れない人の中には、「珍しい野菜や果物にしか入っていないのでは?」と誤解されている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
ファイトケミカルはスーパーやコンビニでも売っている身近な野菜や果物に豊富に含まれています。
 
「キャベツ」は、付け合せ野菜の代表格であり、コールスローなどのサラダにもよく用いられます。
ロールキャベツや回鍋肉のように肉類との相性も抜群な万能野菜で、日本人がもっともよく食べる野菜の1つです。
 
キャベツはアブラナ科に属する野菜です。
その仲間にはブロッコリーチンゲンサイ、白菜、小松菜、カラシナ、ワサビ、クレソン、菜の花などがあります。
もともとはヨーロッパ原産のケールという野菜を品種改良して生まれたもので、ケールは日本では「青汁」の材料としてすっかりおなじみになっています。
 
キャベツに含まれているファイトケミカルの代表格は「グルコシノレート」。
グルコシノレートは酵素の働きで「イソチオシアネート」という成分に変化し、このイソチオシアネートが体内で健康効果を発揮します。
 
イソチオシアネートは植物が害虫などに食べられないように生成する辛味成分です。
害虫はこの辛味を嫌いますが、私たちはキャベツをおいしく食べられますし、イソチオシアネートのおかげで血管の健康が保てます。
イソチオシアネートには血液が固まるのを防ぐ血液サラサラ効果があり、心筋梗塞脳梗塞といった血管事故が減らせるのです。
 
イソチオシアネートにはがん抑制作用もあります。
イソチオシアネートが肝臓の解毒作用を活性化し、発がん物質を無毒化してくれるのです。
このことから、キャベツはアメリカ国立がん研究所作成の「フードピラミッド(がんを防ぐ食べ物をピラミッド状に並べたリスト)」でも、その効果が認められてピラミッドの頂上付近にランクインしています。
 
この他、キャベツにはビタミンCやビタミンUが含まれています。
 
ビタミンCは抗酸化作用を持ち、コラーゲンの合成を助けて若返り血管をつくります。
芯に近い部分に多く含まれていますから、細かく刻んで食べるようにしてください。
 
ビタミンU型はキャベジンとも呼ばれますが、正しくはビタミンではなくS-メチルメチオニンというアミノ酸の一種。
胃炎や胃潰瘍を予防する働きがあり、胃腸薬にも配合されています。
 
 ファイトケミカルには酸化をブロックする働きがあるのです。
また、ファイトケミカルには血小板の凝集を抑制して血液が固まるのを防ぐ、血液サラサラ作用もあります。
ファイトケミカルは現在見つかっているもので数千種類ほどですが、全体では1万種以上あると推定されています。
そのおよそ9割は野菜や果物など日常的に食べている身近な食品に含まれています。
ファイトケミカルの遺伝子を持たず、自力でつくり出すことができない私たちは、野菜や果物などを食べてファイトケミカルを摂取するしかないのです。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞になります。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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