ただ歩くだけでも血管は元気になる

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ただ歩くだけでも血管は元気になる
 
 健康のためには11万歩以上歩くべきだとよく聞きますが、日本人の平均歩数はそれよりもずっと少ないレベルに留まっています。
 
日本人の成人の歩数は男性で17100歩、女性で6200歩ほどです。
男女ともに歩数はほぼ横ばいですが、女性は男性よりも少し下降気味です。
 
減り気味の歩数を増やしてウォーキングをすると、血管の若返りが促せます。
なぜなら血管を広げる「一酸化窒素(NO)」が内皮細胞からたくさん発生するからです。
運動をすると血管内を血液がスムーズに流れるようになります。
すると、内皮細胞に良い刺激(シェアストレス、ずり応力)がかかりNO生産が高まります。
また、運動をすると筋肉から「ブラジキニン」という酵素が分泌されます。
ブラジキニンも血管を広げる一酸化窒素の分泌を促します。
そして、一酸化窒素の作用で血管が広がり、血圧が下がります。
 
次にウォーキングはふくらはぎのポンプ機能、ミルキング・アクション(筋肉による圧迫運動で静脈血を心臓に戻すこと)を活発化させます。
まっすぐ立っている状態では血液の70パーセントくらいは心臓から下にあります。
そこで役立つのがふくらはぎを中心とする下肢の筋肉です。
筋肉が伸縮するたびに、下から上へとバケツリレーの要領で下半身に溜まった血液を心臓へ環流させるのです。
 
ウォーキングのような運動をすると、血管の老化を進める悪玉である内臓脂肪が優先的に燃焼します。
運動経験に乏しい人ほど辛い運動をしないと脂肪は燃えないと思い込んでいますが、実はウォーキングのような軽い運動ほど脂肪は燃えやすいのです。
 
筋肉のエネルギー源は糖質と脂肪です。
両者は常に同時に使われていますが、運動の強さが高くなるほど糖質の使用率が上がり、低くなるほど脂肪の使用率が上がるのです。
軽い運動で脂肪を燃やし、血管を元気にしましょう。
 
最寄の駅のひと駅前で降りて歩いたり、少し遠くのスーパーまで歩く習慣をつけると歩数が増やせて血管が若返ります。
歩数計をつけて歩くと「あと1000歩で1万歩達成だから頑張ろう」とゲーム感覚で歩数が増やせるでしょう。
歩数計機能付きのスマボヤアプリもありますので活用してみましょう。
 
ウォーキングのポイントはできれば、1回のウォーキングの時間を2030分にすることです。
スピードは、1分間に80100メートルがベストです。
1分間100メートルとして、30分で3キロメートル。
5分間を6回歩くよりも、続けて30分間歩くほうが若返り血管づくりには効果的です。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞を引き起こします。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞になります。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化を早めないために必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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