入浴で副交感神経を高める
先にお風呂に入ってから夕食を食べる派ですか、それとも、先に食べてからお風呂に入る派ですか?
先にお風呂に入ってサッパリしてから食べたいという気持もわかりますが、血管ことを思いやるなら、おすすめは「夕食→入浴」の順番です。
もっと言えば、夕食後、30分くらい経ってから軽い運動をし、お風呂に入るという流れがベスト。
39~41℃のぬるめのお湯をはり、足先からゆっくりと浴槽に入ります。
お湯につかったら、できるだけ手足を伸ばしましょう。
ゆったりとつかっていると、全身が温まり、体の末端まで血管が開き、血行がよくなって、筋肉の緊張もやわらぎます。
そして入浴後、1~2時間で寝床に行くと、上昇した体温がほどよく下がり、副交感神経の働きが高まって、心地よく眠りに入れます。
特に夏場は、シャワーですませてしまうという人もいますが、入浴が夜間の血圧を下げてくれ、心疾患の予防にも有用であることは、すでに証明済みです。
血管はリラックスが大好きですから、1日のしめくくりは、ぜひゆったりとお湯につかりましょう。
より血管を若返らせるお風呂の入り方のコツをまとめました。
参考にしてください。
●ぬるめのお湯で
42℃以上の熱いお湯に急につかると、交感神経を刺激して緊張を呼び起こすため、血管が収縮して、血圧が急上昇します。
特に高血圧や年輩の方にはかなり危険です。ぬるめのお湯で、副交感神経を刺激し、リラックスしながら入りましょう。これは、シャワーの温度設定も同じです。
●脱衣所、浴室をあたためる
温度と言えば、脱衣所、浴室の温度も大事です。血管は、温度差にとても敏感。入浴中の死亡事故は年間1万4千件もあり、そのほとんどが温度差が原因で起こる血管事故です。
あたたかい部屋から冷えた脱衣所にうつり、服を脱いで、洗い場の冷たいタイルに一歩踏み出すと、血管がキュッと収縮して血圧が急上昇し、心臓に負担がかかります。
冬場、年輩の方は、入浴の前に脱衣所をあたため、浴室の洗い場にもお湯を流しておくといいでしょう。
●湯船につかるのはみぞおちまで
全身を温めるためについ首までドボンとつかってしまいそうですが、水圧で心臓への負担が増してしまいます。かといって体が冷えてはいけませんから、体が温まり、楽に呼吸できるギリギリの深さまで入りましょう。だいたいみぞおちあたりまでがおすすめです。首までつかりたい場合は、数分ですませましょう。
●浴槽内でグーパー運動を
お湯につかりながら、手足を伸ばし、手先足先をグーパー、グーパーと閉じたり開いたりします。つま先を引き上げたり伸ばしたりする運動もおすすめです。
お湯で体が温まるだけでも、血管内皮細胞からNO(一酸化窒素)が分泌され、手足の先まで血流が良くなります。
ただし、血圧が高めの人、降圧剤を飲んでいる人は無理をしないでください。
●長湯はしない
長湯も危険です。長くお湯につかっていると、血管の過度な拡張と発汗による脱水で、血圧が下がりすぎてしまいます。そうすると、脳に送られる血流が減少して意識を失ってしまうこともあるのです。20分以上、お湯につかっているのは避けましょう。
●入浴の前後には水分補給を
脱水によって血圧が下がりすぎないよう、入浴前後にはコップ1~2杯の水分補給を。ちょっと長湯したいときには、水筒やペットボトルを持ち込むといいでしょう。
最後にもう一つ、注意事項を。
お酒を飲んだ直後の入浴は危険です。
必ず酔いがさめてからにしましょう。
たまに「酔いざましに、熱いお湯に入る」なんて方がいますが、血管事故につながる危険な行為ですので、もってのほかです。
「人は血管から老化する より」
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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
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