主食を減らすかわりにタンパク質を増やす

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主食を減らすかわりにタンパク質を増やす
 
糖質が体を動かすエネルギー源、いわばガソリンのようなものだとすれば、体を構成する材料になるのが、タンパク質。
血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であるとともに、体内の代謝をつかさどる酵素やホルモンなどの材料にもなります。
 
体内にあるタンパク質は、常に入れ替わっています。
タンパク質が壊れて、新たなタンパク質がつくられる日数は体の組織ごとに決まっていて、皮膚はおよそ28日周期、酸素を運ぶ赤血球はおよそ120日周期で入れ替わります。
 
しかし、つくる作業が遅れると、壊れる作業のほうが進んでしまい、どんどん質が落ちていきます。
肌の張りがなくなる、爪がもろくなる、髪の毛がぱさつく、といった自覚があれば、タンパク質不足かもしれません。
 
肌の調子が悪いと、高価な化粧品で対処する女性は多いと思いますが、美肌のために優先すべきは、肌の材料であるタンパク質を積極的に体内に入れることです。
 
目に見えない内臓や脳も、常に新しい細胞と入れ替わりを繰り返しています。
全身の老化を食い止めるためにも、タンパク質は必須。
年齢を重ねるごとに、「つくる」働きのほうが落ちでいくので、若い頃よりもずっと意識してとる必要があります。
 
では、どんな食材からタンパク質をとるか。
魚と鶏肉を基本にし、豚や牛の肉は、たまにとるぐらいがバランスがよいと思います。
手軽に食べられる卵も、体に必要なアミノ酸がすべてそろった、すぐれた「全体食」です。
特におすすめなのが、半熟卵。
熱が入りきっておらず、消化・吸収しやすい形でタンパク質をとることができます。
ちなみに、卵がコレステロール値を上げる、これは誤った情報です。
 
新しい細胞の材料「タンパク質」がないと、
新しい肌、新しい髪、新しい内臓がつくられない!
「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」
 
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 脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。
 
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
 
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
ビタミンB12は細胞の生成に重要な核酸たんぱく質、認知機能と関係が深い栄養素です。
 
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