50代以降は、コレステロールよりホモシステインに注意!

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50代以降は、コレステロールよりホモシステインに注意!
 
 50代からは、「ゆるやかな食習慣」で健康寿命を延ばしていきます。
コレステロールも血圧も「ちょっと高め」くらいがちょうどよく、脳の若さを保てます。
 
体の大敵は、コレステロールや血圧よりも、むしろ「ホモシステインという物質です。
これは、たんぱく質代謝過程でできるアミノ酸の一種です。
 
血液中のホモシステインの濃度が上がると動脈硬化引き起こし、心筋梗塞脳卒中を招きます。
アルツハイマー認知症や、がんの発症リスクも高めることが知られています。
じつに約20パーセントにあたる日本人に、ホモシステイン値が高くなりやすい傾向があると考えられています。
 
ホモシステイン血中濃度は、ビタミンB6、B12、葉酸が不足すると高くなりやすくなります。
 
ビタミンB6、B12は、菜食主義の人に不足しがちなビタミンです。
葉酸は、葉野菜に多く含まれることからこの名称を持ち、「ビタミンM」とも呼ばれます。
 
 これらの食材を積極的にとり、ホモシステインが増えない体をつくっていくことも、「老いない体」をつくる大事な習慣です。
 
「健康肌」「健康脳」をつくるビタミンB群
 
ビタミンB群は、疲労を回復し、精神のバランスをとるのに欠かせない栄養素です。
 
ビタミンB1が不足すると、糖質(炭水化物)を正常に代謝できなくなり、体はエネルギー切れを起こします。
疲れやすくなり、だるさを自覚症状として持つようになります。
1には心を落ち着かせる効果もあるので、足りなくなればイライラをつのらせたり、怒りっぽくなったりします。
 
ビタミンB2は、脂質をエネルギーに換える重要なビタミン。
健康肌をつくり、老化を抑えます
 
たんぱく質代謝には、ビタミン6のサポートが必要です。
6は肝臓を保護する働きもあり、二日酔いの予防にもとても有効です。
 
ビタミンB12は、赤血球の生成を助ける栄養素です。
不足する悪性貧血、末梢神経の炎症を引き起こします。
 
また、ナイアシンは、全身の50ヵ所以上の異なる代謝経路に働く「補酵素」の原料になります。
糖質、脂質、たんぱく質代謝において重要な働きを担っており、脳神経系の働きにも大きな影響があります。
 
これらビタミンB群は助け合いながら作用しています。
50代からの「老いない体」のつくり方 より」
 
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ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
 
なかでも注目が、ビタミンB12です。
古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12は水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造を持っています。
脳はタンパク質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのためビタミンB12は血液脳関門を通過できるという特徴を持った貴重な栄養素なのです。
 
ビタミンB12の働き
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