深い睡眠を導くのは「グリシン」
肌や全身の組織の修復を促す「成長ホルモン」の分泌を促し、脳の老廃物をスムーズに排出して脳の老化も防ぐ……眠っているときにこのような健康効果を得るには、深い睡眠を得ることが大切です。
食品では、ホタテやエビに多く含まれています。
グリシンは、眠りの効果として「すみやかに深部体温を低下させて入眠を導く」ことが報告されています。
入眠時には深部体温が下がり、この下がり具合が急であるほど寝入りも深くなり、睡眠の質が良くなることが知られています。
甘味料としても使われるほど甘いアミノ酸なので、サブリメントしてとるときにも飲みやすいのが特徴です。
コラーゲンの構成成分ですから、コラーゲンをつくる働きも期待できます。
サプリメントとしてとる場合は、コラーゲンをつくる際に不可欠な「ビタミンC」を合わせてとると、美肌効果が期待できるでしょう。
コラーゲンは、肌質を良くするだけでなく、血管や骨をしなやかに、かつ丈夫にする働きがあるので、老化防止にも貢献します。
ビタミンCとの合わせ技で、肌や血管も若返る。
「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」
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脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
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