ストレス対策最先端のアメリカに注目

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ストレス対策最先端のアメリカに注目
 
ストレスを感じたとき、「いま扁桃体が、副腎が、自律神経が……」などと思い浮かべながら、心や体に及ぼす影響を具体的にイメージすることが重要です。
 
ところで、日常において、なんらかのストレス対策をしているでしょうか?
 
ひと口にストレス対策といっても、現代には、実に多くの対策法が存在しています。
さまざまな角度から研究者が日々挑んでいるストレスの解明は、これまでになかった新たな解消法を生み出すことにもつながっています。
 
注目したのはストレス大国といわれるアメリカです。
この国はストレス対策の研究と普及で世界の最先端を走っています。
いくつかの例を紹介しましょう。
 
アメリカ心理学会では、一般の人に向けて五つのストレス対策を推奨しています。
 
1 ストレスの原因を避ける
2 笑い
3 友人や家族のサポートを得る
4 運動
5 瞑想
 
一番目の「ストレスの原因を避ける」は、簡単なようで難しい。
しかし、ストレスに立ち向かうためには、大切なポイントです。
原因を見つけ、それを遠ざけることができれば、ストレスは軽減されるはずです。
とはいえ、自分の努力だけでは、解決しないこともあります。
 
二番目の「笑い」は、自らが笑顔でいることに加え、周囲を和やかにすることによって、ストレスがかかる状況を改善する効果があるでしょう。
 
三番目の「友人や家族のサポートを得る」は、信頼できる友人や家族に、自分がストレスを浴びている状況を伝え、それを共有してもらうことを意味します。
それだけでストレスの緩和につながるといいます。
 
そして、四番目の「運動」です。
 
「運動すれば、気分がスッキリしてストレス解消になるのは、当たり前」と思われるかもしれません。
しかし、話はそう単純ではないのです。
運動が「ストレス反応の暴走」を確実に抑えることが明らかになってきたのです。
「キラーストレス 心と体をどう守るか より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
 
B1、B2、B6、B1、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
 
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