
「潜在的ビタミン欠乏症予備軍」ともいうべき現代人が増加し続ける
現代は“潜在的なビタミン欠乏の時代”といえるでしょう。
かつてのような「死に至るビタミン欠乏症」は医科学の進展と環境衛生の整備、食物・栄養の充足などによってすっかり影を潜めましたが、潜在的な予備軍ともいうべき人の数は現在も年々増加し続けています。
人間の「体」を「クルマ」にたとえると、ビタミンはちょうどオイルのような役目を持った存在です。
オイルなくして、「クルマ」は走りません。
クルマはクルマでなくなってしまいます。
これは人間も同じことです。
ビタミンなくして、「カラダ」はその機能を失ってしまいます。
「クルマ」を長持ちさせるためには、常日頃からの“メンテナンス”も欠かすことはできないでしょう。
同じように、人間のカラダも体内環境を整え、適切な栄養素を十分に摂取することによって、はじめて“健康な幸せ”を維持し実感できるのです。
近年は「ビタミン欠乏症」までは至らないけれど、血中濃度が低下しているという人が増えています。
これは食品に含まれるビタミン量の減少や、外食中心の食生活などからビタミンが十分に摂取できないこと、ストレスや疲労などで精神的消耗や疲労過多になっている現代人の生活そのものに大きな原因があるといえるでしょう。
従来からの栄養所要量だけではビタミン摂取が不足しているといった声がある
「潜在的なビタミン欠乏症予備軍」の存在はもとより統計などの数字としては把握できませんが、実際には相当数の人たちがこうした状態・傾向に見舞われています。
現代人を取り囲むこうした生活環境・条件などを考えてみると、潜在的なビタミン欠乏症といわれる人たちは、これまでに決められていた栄養所要量だけではビタミン摂取が不足しているといった声もあります。
こうした場合、これまでの栄養所要量では充足されない状態の人にすすめられる目安が「推奨量」です。
「推奨量」というのは、ビタミンの薬理効果が発揮される所要量の数倍から、数百倍の量のことをいいます。
つまり、「推奨量」は、欠乏症を充たすための「所要量」の基準を超えて、健康になることを求める人たちのための新しい摂取基準であるといってもよいでしょう。
といっても基本となるのは毎日の規則正しい食事であり、バランスのとれた栄養であることに変わりはありません。
そうした食生活では不足したところを今までの発想とは違うかたちで補い、より健やかに、より美しい生活を送るということがビタミン・ミネラルスタイルです。
「ビタミン・ミネラルの本 より」
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脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
ビタミンB12について?
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