加齢による運動機能の低下を防ぐ!

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加齢による運動機能の低下を防ぐ!
 
高齢者の運動機能に関する課題は、その衰えをできる限り先延ばしにすることである、といっていいかもしれません。
延ばせば延ばすほど、“100歳まで自分の足で歩ける体”に近づくことになるのです。
 
高齢者に起きてくる運動機能の障害には、さまざまな種類、レベルがあります。
代表的なものが「ロコモ(ロコモティブシンドローム)」「フレイル」「サルコペニア」です。
それぞれについて説明しましょう。
 
・ロコモ
 筋肉、骨、軟骨、椎間板といった運動器のどれか1つ、あるいは2つ以上に障害が起こり、「たつ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。
 
・フレイル
 英語で「衰弱」「老衰」をあらわす「Frailty(フレイルティー)」を語源とします。
その意味は、加齢に伴う老いや衰弱があり、もはや機能はもとに戻らない状態、ということではなく、なにか適切な手段(例えば運動)を講じれば、機能が維持、向上できる状態のことです。
 
 加齢によって骨格筋肉量と骨格筋力が進行的に、あるいは、全身にわたって低下することで、身体的な障害や生活の質の低下、さらには死のリスクも伴うと見られる状態をいいます。
 
 栄養整形医学を提唱し、また実践している立場としては、フレイルはもちろん、ロコモ、そして、サルコペニアのレベルであっても、その現状を少しでも機能回復の方向につなげることはできる、と考えています。
 
 しかし、これらの状態になる前に手を打つことが大切であることは、いうまでもありません。
機能障害や衰弱、筋肉量や筋力の低下が起こってから、それを回復させるのは非常な努力が必要ですが、それ以前であれば、日常生活を送るなかで、的確な方法を見出せるからです。
「骨と筋肉が若返る食べ方 より」
 
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ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。
なかでも注目が、ビタミンB12です。
古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
 
また、ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
最近では、ケタ違いに大量のビタミンB12を摂取することで、脳神経系にさまざまな効果が認められることがわかってきました。
脳神経系への積極的な作用を期待するには、1日に3000μg(マイクログラム)をとるよう提唱しています。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
 
ビタミンB12について?
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