脳の病気

脳の働きと老化

脳の働きと老化 人は誰でも老いていきます。 しかし、老化のスピードが速い人と遅い人のちがいはどこにあるのでしょうか? ひとくちに「老化」といいますが、「老化」を定義するのは案外難しいものです。 人体の老化現象を考えてみますと、次の3つの事実があ…

認知症の予防

認知症の予防 認知症は、脳そのものの老化と脳の血管の老化によって出現します。 脳と脳動脈の老化は、個体差が大きいことから、老化を防ぐ(遅らせる)ことが可能である。 脳血管性の認知症、そしてアルツハイマー病それぞれについて、どうすれば予防できるか…

認知症の初期症状

認知症の初期症状 認知症では、さまざまな記憶力障害を中核として、被害妄想や嫉妬妄想などの妄想、うつ状態、意欲低下、徘徊などの周辺の症状が出現します。 脳血管性認知症の場合、多くの場合脳卒中の発症後に起きるため、発症の時期はかなり明確に特定で…

認知症の種類

認知症の種類 ひとくちに「認知症」といっても、実際にはさまざまな原因によるものがあります。 人格変化や情緒障害を伴う「ピック病」、早期から行動異常が出現する「前頭側頭型認知症」、いわゆる「狂牛病(クロイツフェルト・ヤコブ病)による急速な認知症…

認知症の発生年齢

認知症の発生年齢 認知症は、ふつう老齢者に出現するものでした。 しかし最近は、65歳未満の方に出現するケース(若年性認知症)が多く、問題となっています。 やや古い統計ですが、東京老人医療センターの柄沢昭秀氏の調査によると、認知症は、65歳から69歳の…

認知症とは?

認知症とは? そもそも「認知症」(いわゆる「ボケ」)とは、どのような病気なのでしょうか。 「認知症」とは、記憶力が著しく低下することにより、判断力やその他の能力に障害が起こる病気のことです。 日常の生活さえも、ほかの人の介助なしでは困難な状況に…

◆◇脳梗塞◇◆ 脳への血流が“5分間”途絶えると、脳細胞は死んでしまう

◆◇脳梗塞◇◆ 脳への血流が“5分間”途絶えると、脳細胞は死んでしまう 脳血栓と脳塞栓は、血栓をつくる原因は違いますが、その結果として、脳への血液がいかなくなるという点はどちらも同じです。 脳への血流が5分間途絶えると脳細胞は死んでしまい、それらの脳…

◆◇脳梗塞◇◆ 心臓にできた血のかたまりが、脳血管をふさぐ「脳塞栓」

◆◇脳梗塞◇◆ 心臓にできた血のかたまりが、脳血管をふさぐ「脳塞栓」 脳血栓は、脳の血管に血栓ができて、そこから先へ血液が流れなくなります。 それに対して「脳塞栓」は、脳以外の血管にできた血栓がはがれ、血流にのって脳の血管へと運ばれて、その血栓…

◆◇脳梗塞◇◆ 動脈硬化が進んで脳血管が狭くなる「脳血栓」

◆◇脳梗塞◇◆ 動脈硬化が進んで脳血管が狭くなる「脳血栓」 脳梗塞は、何らかの原因で脳の血管が詰まることで起こります。 そこで、血管を詰まらせる原因によって、大きく2つのタイプに分類されます。 その一つが、「脳血栓」です。 脳血栓は、脳に血液を送っ…

◆◇脳梗塞◇◆ 心が不安定になる情緒障害も後遺症の一つ

◆◇脳梗塞◇◆ 心が不安定になる情緒障害も後遺症の一つ 脳梗塞の後遺症というと、手足のまひや言語障害などが大きく取り上げられますが、やる気の低下や気分の落ち込みといった情緒障害も、後遺症の一つとしてとらえられるべきです。 突然からだが思うように動…

◆◇脳梗塞◇◆ 脳梗塞の発作が起きやすい状況を回避する

◆◇脳梗塞◇◆ 脳梗塞の発作が起きやすい状況を回避する 脳梗塞は生活習慣だけでなく、環境面でも危険な要素がたくさんあります。 代表的なものは温度差。 暖かい場所から寒い場所へ移動すると血管は収縮し、血圧が急上昇します。 また、入浴時に寒い脱衣室から…

◆◇脳梗塞◇◆ 脳血管を詰まらせる“敵”は、長年積み重ねてきた生活習慣

◆◇脳梗塞◇◆ 脳血管を詰まらせる“敵”は、長年積み重ねてきた生活習慣 脳梗塞は、前日まで元気だった人に突然起こるため“予告なしに訪れた不幸”のように思われがちです。 しかし、脳梗塞には、下地となる危険因子がいくつもあり、そういう意味では長年にわたる…

◆◇脳梗塞◇◆ 無症候性脳梗塞とは……?

◆◇脳梗塞◇◆ 無症候性脳梗塞とは……? 脳梗塞の症状はないのに、検査を受けたら「脳梗塞がありますよ」といわれた。 ―――最近、こんな経験をする人が増えています。 このように、検査でたまたま見つかった脳梗塞のことを「無症候性脳梗塞」といいます。 無症候…

◆◇脳梗塞◇◆ 冬の温度差に要注意!

◆◇脳梗塞◇◆ 冬の温度差に要注意! 冬の寒い時期に、トイレや浴室で倒れるという話がよくありますが、これには急激な温度差と血圧が関係しています。 暖かい居間や布団のなかから、寒いトイレや浴室の脱衣所に移動すると、私たちのからだは自律神経のはたらき…

納豆は、日曜日の夕食に食べるのが脳血栓を防ぐ

納豆は、日曜日の夕食に食べるのが脳血栓を防ぐ 独特の粘りとにおいを持つ納豆は、人によって好き嫌いの分かれる食べ物ですが、健康効果の点から見たら、まさに王様ともいうべき食品なのです。 納豆にはさまざまな栄養成分が含まれていますが、とりわけ注目…

心筋梗塞や脳梗塞はどうして起こるのだろう?

心筋梗塞や脳梗塞はどうして起こるのだろう? 非常にシンプルに言ってしまえば、心筋梗塞は、心臓に酸素や栄養を送っている動脈に血栓などが詰まって血流を止めてしまうため、心臓の細胞が死んでしまう(壊死)病気です。 そして脳梗塞は、脳にはり巡らされた…

実は夏に多い「脳梗塞」

実は夏に多い「脳梗塞」 がん、心疾患とともに日本人の主な死亡原因になっている脳卒中。 中でも血管が詰まる脳梗塞は、冬に起こるものと思われがちですが、実は夏に発症率が高まります。 夏場は汗をかきやすく、体の水分が不足すると、血管が詰まる危険性が…

実は夏に多い「脳梗塞」

実は夏に多い「脳梗塞」 がん、心疾患とともに日本人の主な死亡原因になっている脳卒中。 中でも血管が詰まる脳梗塞は、冬に起こるものと思われがちですが、実は夏に発症率が高まります。 夏場は汗をかきやすく、体の水分が不足すると、血管が詰まる危険性が…

水分不足が脳梗塞にもつながります

水分不足が脳梗塞にもつながります 皆さんは、五大栄養素だけでなく、次々に解明される食品の機能性成分に気をとられて、水の重要性を忘れてはいないでしょうか。 生き物にとって最もたいせつなのは水。 人間の体の約60%は水分です。これは血液やさまざまな…

【認知症】在宅ケアのための家族の心構え

【認知症】在宅ケアのための家族の心構え 認知症の人の気持ちを理解すると、だんだん介護のコツがわかってきます。 心身が不調だと介護にも影響していきます。 たまには愚痴を吐き出し、息抜きをすることも必要です。 ≪お年寄りの思い、家族の気持ち、それが…

【認知症】在宅ケアのよいところとマイナス面

【認知症】在宅ケアのよいところとマイナス面 在宅ケアのよさは、お年寄りが長年親しんできた環境で過ごせるところ。 ただし、介護をする人だけに過重な負担がかかってはうまくいきません。 支える仕組みをつくる必要があります。 ≪家族だからこそできるケア…

【認知症】<アニマルセラピー(動物介在療法)>自分の役割を得て、お年寄りに笑顔が生まれる

【認知症】<アニマルセラピー(動物介在療法)>自分の役割を得て、お年寄りに笑顔が生まれる アニマルセラピーは、認知症の場合は特に重度の人、意欲が低下している人に効果をあらわすといわれます。 ただし、その効果は、他のリハビリテーションのような、…

【認知症】<アートセラピー(臨床美術)>脳細胞を活性化。意欲や集中力を高める効果も

【認知症】<アートセラピー(臨床美術)>脳細胞を活性化。意欲や集中力を高める効果も アルツハイマー型の認知症になると、物の形や空間を認識することが困難になります。 一方、絵画は「立体」の対象物を認識し「平面」に描き写す知的作業ですから、そのプ…

【認知症】<音楽療法>五感を刺激する音の効果。眠りへの効果も期待できる

【認知症】<音楽療法>五感を刺激する音の効果。眠りへの効果も期待できる 音楽療法は、認知症のお年寄りには効果の高い療法として評価されています。 多くの施設で行われていますが、メニューはだいたい、参加者みなが一緒に歌を合唱したり、簡単な楽器を…

【認知症】リハビリテーション療法

【認知症】リハビリテーション療法 認知症の薬以外の治療法は、残った脳の神経細胞を活用するように働きかけます。 見る・聞く・触るなどの五感を使って、脳の働きを高めるリハビリテーションです。 ≪リハビリテーション療法は、薬とは違う働きかけをして脳…

【認知症】介護の負担に押しつぶされないために

【認知症】介護の負担に押しつぶされないために 認知症という病気は、介護する側の人の人間の状態を正直に反映します。 重い負担を感じて家族に余裕がないと、それはお年寄りにも影響していくのです。 こんな状態から抜け出す出口は……。 ≪家族がつぶれたらお…

【認知症】<食事>自分で食べられる力を大切に

【認知症】<食事>自分で食べられる力を大切に 食事は、お年寄りにとって大きな喜びの一つです。 楽しくおいしく食べられる調理の工夫を。 生活のリズムをつくるために、いつものテーブルで、いつもの時間に、ということも大切です。 ≪おすすめは魚や緑黄色…

【認知症】自宅での介護が困難になったとき

【認知症】自宅での介護が困難になったとき 在宅か施設かというテーマは、家族にとって最も大きな問題かもしれません。 踏まえておきたいのは、施設は介護が破綻したときの最終手段ではないこと。 施設は一つの選択肢です。 ≪在宅介護がむずかしいかどうかを…

【認知症】介護のキーパーソンを決める

【認知症】介護のキーパーソンを決める お年寄りの介護、中でも認知症の場合は、一人の人が全て背負ってしまっては、すぐ立ち行かなくなります。 いろいろな人の手を借りましょう。 そのためにはリーダー(キーパーソン)が必要です。 ≪最初に家族で十分話し合…

【認知症】若年性認知症の問題点

【認知症】若年性認知症の問題点 若年性認知症とは、65歳以下で発症する認知症のことで、全国で約4万人の患者さんがいると報告されています。(2009年・厚生労働省発表)。 男性は女性の2倍の羅患率で、若年性認知症の原因となる疾患が男性に多いためと考えら…